平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

まれ~<狂う恋愛>を経験したパティシエのケーキは官能的になる。深いな~。

2015年06月20日 | ホームドラマ
「おはよう」
「可愛いね」
 これが希(土屋太鳳)の恋愛のツボだった(笑)

 大輔(柳楽優弥)が入ってくれば、水の入ったコップを落とす。
 ケーキ作りに専心したいのに心が乱れて、自分が引き裂かれてイライラしてしまう。
 大輔を忘れたくてケーキ作りに没頭し、腕をケガしてしまう。

 若い時は〝恋愛に狂う〟時があるんですね。
 特に希は〝恋愛初心者〟だから自分をうまくコントロール出来ない。
 溢れる想いを制御できない。

 青春だね~~。
 完全に頭がピンク状態。
 歳を取ると、こういう〝狂う恋愛〟ができなくなるんですよね~。

 今回のもうひとつのテーマは「学ぶこと」。

 大悟(小日向文世)は言う。
「本を読むのはやめろ」「本に頼るのはやめろ」

 確かに。
 本にはケーキの作り方が書かれているけど、大切なのは実は書かれていない〝行間〟。
「強火でかき混ぜて決してスピードを緩めるな」なんていう大悟の指導は本には書かれていないし、火を「ストップ!」と止めるタイミングなんかも永年の修行と経験によって培われるもの。

〝感性〟や〝センス〟も大切。
 大悟がフラワーアレンジメントを習ったり、美術館に行ったりするのは感性やセンスを磨くため。
 で、感性やセンスが何かと言えば、〝右脳〟だ。
 本に頼る希はどうしても〝左脳〟で考えてしまうから、大悟はもっと〝右脳〟を使えと指導している。

 大悟は、ケーキ〝ジュテーム、モア・ノンプリュ〟を「網タイツだ」と言った。
 その言葉を希が一瞬、理解できなかったのは、彼女が言葉で考える〝左脳人間〟だからだ。
 一方、大悟は右脳でケーキを考えている。
 大悟と希の思考回路は、おそらくこんな感じだろう。
・大悟 〝ジュテーム、モア・ノンプリュ〟→網タイツ(=右脳)
・希  〝ジュテーム、モア・ノンプリュ〟→「どんな意味だ?」「恋愛未経験だし、よくわからない」「困った」(=左脳)

 そして、「学ぶこと」の三つめ。
〝人生経験〟

 たとえば、〝狂う恋愛〟をしてきた人と、そうでない人とでは、作品として出来上がってくるものは違ってくる。
 ケーキを例に取れば、〝狂う恋愛〟をしてきたパティシエのケーキはきっと官能的になる。
 希の作ったケーキは「中学生の恋愛」と評されたが、<混乱><ピュア><純情>といった味だったのかもしれない。

 というわけで、今週の『まれ』は深かったなぁ。

 書を捨てよう。
 練習をしよう。
 センスを磨こう→右脳を使おう。
 恋愛をしよう。人生経験を積もう。

 これらは作家、画家、ミュージシャン、役者など、すべての表現者に必要なこと。
 希が学ぶことは、まだまだたくさんあるようです。

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Mステ 乃木坂46「命は美しい」~ろってぃ(川村真洋)のパフォーマンスは凄かった!

2015年06月19日 | アイドル
 Mステで、乃木坂46を見て、ひとりだけダンスが切れ切れで、長い髪の、すごい女の子がいる! と思ったら、ろってぃ(川村真洋)だった!
 鳥肌立った!
 表情の作り方もいい! 色気がある。
 ポジション移動も速い。
 動きがダイナミックで、それでいてブレない。
 今回は松井玲奈ポジションだったから、フロントでメチャクチャ目立ってた!

 やっぱパフォーマンスは、ろってぃですね。
 彼女を埋もれさせておくのは、もったいない。
 ちなみに僕は生駒推しですが、乃木坂運営はろってぃを選抜に入れて、もっと力を発揮させるべきだ。
 
 パフォーマンスよりはビジュアル重視の乃木坂46。
 今後、どのような道を歩むのかわからないが、時には「凄い!」と思わせることも必要。
 真夏さん(秋元真夏)は真夏さんの良さがあって好きなんですが、同時にろってぃのようなパフォーマンスも見たい。

 もし乃木坂運営が彼女を使いこなせないとしたら、ろってぃは入るグループを間違えた。
 たとえばE-GIRLSだったら、もっと目立っていたような気がする。

 パフォーマンスを見て、思わぬ発見をしてしまうというのは多人数グループの面白さだが、今回は見事なものを見せてもらいました。

 ろってぃ、ありがとう!

 
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TBSの『ひるおび』は、政府ヨイショの広報番組!

2015年06月19日 | バラエティ・報道
 仕事が一段落してテレビをつけたら『ひるおび』(TBS)で政治の話題をやっていた。
 安倍首相の食事友達の田崎史郎が出ていないから見ていたら、あらまぁ、安倍ヨイショのオンパレード!

 まず、戦争法案が〝憲法違反〟の可能性が大いにあることをまったく伝えない。
 維新がどうした、橋下がどうしたという政局の話題でゴマかして本質を伝えない。

 まあ、百歩譲って〝政局の話題〟もありとしよう。
 しかし、出演している宮崎哲弥がひどい。

「憲法学者の違憲発言が、潮目が変わったと言われているけど、そんなことはない。マスコミが騒いでいるだけだ」
 確かにそういった側面もあるかもしれないが、反対運動は国会前デモで2万5000人が集まるなど、全国で日に日に高まっているし、2000人以上4809人(6/20現在)の学者が反対に署名し、日本弁護士会も全会一致で「違憲判断」を出した。山崎拓氏、亀井静香氏、村山元首相らも声をあげた。
 これらのことをどう説明するのか?
 宮崎氏はさらにこうも言っている。

「民主党は反対ばかりしていないで対案を出せ」
 別に民主党を支持しているわけではないですが、民主党は、現状維持+周辺事態法の改正という〝対案〟を出してますよ。
 もっと勉強してね。
 そもそも〝集団的自衛権の行使〟という提案をしてきたのは、政府。
 立法府がその法案について質問し、糾すのは当然でしょう?
 おまけに政府はゴマかしとはぐらかしで、まったく説明をしていない。
 野党が「ちゃんと説明しろ」と要求するのは当然のことではないか?
〝対案を出せ〟というのは論点ずらしの詭弁でしかない。

 それに個人的には、「個別的自衛権」と「日米安保」で、十分、守れると思いますけど。
 今までの「国際貢献」で、日本は十分に感謝されてもいるし、味方も多い。
 他国で一発も銃弾を撃ってこなかったという〝平和国家〟のブランドもある。
 これらだけで十分ではないか。
 アメリカといっしょに戦争する「集団的自衛権」は、新たな敵をつくるだけで百害あって一利なし。

 八代弁護士は、今回の戦争法案について〝合憲〟と考えているそうだ。
 憲法学者を始めとして、ほとんどの法律に関わる人間が〝違憲〟と言っているのにねぇ。
 実に特異な見識をもった法律家だ。
 八代氏の弁護士としての評価ってどのくらいなんだろう?
 昼間から毎日テレビに出ているくらいだから、きっとヒマなんだろうな。

 三田寛子さんは、もっと勉強して下さい。
 テレビに出られてコメントできるってことは、あなたにはすごい影響力があるってことなんですよ。
 このまま戦争法案が通ったら、あなたの子供が戦争に巻き込まれたり、戦場に行くことになるかもしれないんですよ。

 DAIGOさんは、ロックンローラーなんですよね?
 だったら既存の権威をもっと疑って下さいよ。
 怒りや権威の否定がロックだと思うけど、竹下元首相の孫だから無理なのかな?
 でも、竹下登さんは「集団的自衛権は現在の憲法の下では使えない」という見解の人ですよ。
 あなたは、おじいさんの考えについて、どう考えているのか?

 政府寄りの発言が多いTBSの『ひるおび』出演者およびスタッフの皆さんには、ジョージ・オーウェルのこの言葉を贈ります。

「ジャーナリズムとは報じられたくないことを報じるものだ。
 それ以外のものは広報にすぎない」


 まあ、お昼の情報番組にジャーナリズムを求めてはいけないのかもしれないけれど、政府ヨイショだけはやめて下さい。

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ツッコミどころ満載の安倍政権!~でも、このギャグ、笑えねえ~~!

2015年06月19日 | 事件・出来事

 今回の戦争法案に関して、安倍自民党の見解がどう変わっていったかをたどっていくと、結構、笑える。

★ギャグ その1

「合憲だと言う学者はたくさんいる」
    ↓
 3人しかいないことがわかると、
    ↓
「数ではない」(笑)
    ↓
 さらに220人以上の憲法学者が「違憲だ」と言うと、
    ↓
「学者の言うとおりにしていたら平和は守れない」(笑)

 完全に論理のすり替えとゴマかしーーーーっ!

★ギャグ その2
 中東への派兵に関して、
 

    ↓
 

 言ってることが、違うじゃないかい~~っ!

 ★ギャグ その3
 

 お前がルールを守れ~~っ!
 集団的自衛権を行使したいのなら、解釈でなく、憲法改正・国民投票という<正しいルール>でやれよ。

 安倍さんが集団的自衛権の行使がOKと解釈したのも、自分と考えを同じにする有識者を集め(そのうち憲法学者はわすかに1名で、合憲の考えを持ってる西修教授)、砂川事件の最高裁の判決をねじ曲げてのことでしょう?
 本当にやり方が汚いなぁ。
 御用学者に御用文化人、最近〝有識者〟という存在ほど、いかがわしいものはない。
 読売新聞、産経新聞、NHKといった御用マスコミもね。
 NHKは、先週日曜日の2万5000人の反対デモのことは伝えず、香港の数千人のデモを7時のニュースで伝えてた。
 NHKが〝政府の広報機関〟になるのなら受信料を払いません。

 ツッコミどころ満載の安倍政権!
 これを許したら、後世の人に大爆笑されること間違いなし。
 わたしたちは本当に〝恥ずかしい人〟を首相にしています……!

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安倍政権の反知性主義~下村文科大臣の大学改革も笑ってしまう!

2015年06月18日 | 事件・出来事

 <国>の横暴が続いている。
 下村文部科学大臣は全国の国立大学に次のようなことを要請。

★文学部や社会学部などの人文社会系の学部は廃止を検討しろ
 理由は、国や社会の役に立たないから。
 国立大学は国の税金で賄われているから、<国>に役立つ人材を育てろ、ということらしい。
 大きなお世話である。
 おそらく下村の発想では、文学部系の学生は、現実逃避的であったり、反抗的であったりして、<国>あるいは<企業>にとって望ましくない存在なのだろう。
 要するに彼は若者に対し「稼ぐ人材になれ」「従順な人間になれ」と言っている。

 確かに戦前の帝国大学には「国のために役立つ人材をつくる」という目的があった。
 しかし、今は主権在民・基本的人権の戦後社会である。
 どれだけアナクロなのだろう?
 安倍自民党は、やはり〝戦前回帰〟を志向している?

 こんな要請も出した。

★入学式や卒業式で、国旗掲揚と国歌斉唱をせよ
 まったく、大学や学問の自由ということをどう考えているのか?
 大学というのは、さまざまな価値観の人間がいて、ああでもない、こうでもないと意見を戦わせて、考えを深めていく場なのである。
 それを画一的にしてどうする?

 思想家の内田樹さんはこんなことを言っている。
「最終的に「国力」を強めるのは規格性・均質性ではなく、カウンターカルチャーの厚みだと最近しみじみ思います。アメリカの強みは何よりもそれでしょう。日本の国力が急激に低下しているのは「反体制・反権力文化」の居場所(プランB,C,D・・・の培養基)がなくなってきたせいです」

 同感である。
 画一的な所からは画一的なものしか生まれない。
 不自由は自由な発想をつぶす。
 国旗掲揚と国歌斉唱をしている連中に対して「へっ、バカなやつ」と鼻で笑う人間がいるから社会は面白いし、カウンターがあるから面白いものが生まれるのである。

 というわけで、現在の安倍政権。
 戦争法案でも憲法学者の知見に耳を傾けないし、学者より政治家が偉いと堂々と語る政府高官もいるし、 <反知性的>であることこの上ない。

 安倍さん、総理大臣なんだから少なくとも『ポツダム宣言』くらい読もうよ。
 <立憲主義>くらい理解しようよ。


 大学改革で、自由な発想が失われ、国力低下。
 格差社会で、子供がつくれず、少子化で国力低下。
 集団的自衛権で、軍事費がかさみ、国の借金がますます増えて、ついに財政破綻。
 原発では、事故かテロが起こって、ついに国が滅びる。

 安倍自民党の政策の行き着く先は、この国の破滅だ。
 アベノミクスだって、国債や年金を注ぎ込んでの官製相場だから、いつ株が暴落するか、わからない。


※関連記事
 その学部、本当に必要? 全国立大に見直し通知、文科省(朝日新聞)

 人文社会系学部「京大には重要」 山極総長、文科省通達に反論(京都新聞)

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かっこいいぜ! 渋谷で3500人の若者たちが〝戦争法案反対デモ〟!

2015年06月17日 | 事件・出来事
 6/12の日曜日、安倍政権がすすめる戦争法案に対して、
 国会前では
 2万5000人
 渋谷では若者たちが、
 3500人
 が反対の声をあげた。

 以下は渋谷での画像。

 

 かっこいいぜ!
 金儲けと国の誇りとかにとらわれている、おっさんや爺さんたちにまったく飼い慣らされていない。

 戦争になって、兵隊が足りなくなったら、戦場に行かされるのは彼らだしね。
 安倍首相を始めとする、おっさんや爺さんたちは決して戦場にいかない。
 安全な所で、〝美しい言葉〟を述べるだけ。

 徴兵制も始まるかもしれない。
「仕事がなくて、貧乏な若者は軍隊に入ろう!」
「自衛隊に入っておけば、就職に有利でっせ」
「自衛隊に入れば、奨学金返済を免除してやるよ」
 こうした〝経済的徴兵制〟という形でだ。
 現在、安倍政権がすすめている派遣法の改正は、そんなことを意図しているように思える。

「現在の戦争法案が通らないと、日本が他国に攻められてしまう」
 安倍首相たちはこう言って、国民を脅すけれど、これはウソだ。
 専守防衛の、現在の個別的自衛権で十分に対応できる。
 外交の力だってある。
 逆にアメリカといっしょに戦えば、本来戦わなくてもいい敵を作ってしまう。
 攻められる口実も作ってしまう。

 安倍首相が、今回の法案を通そうとしているのは、おそらくアメリカの要請があったからだ。
「アメリカだけでは世界の警察官の役割を果たせないから日本も協力してくれないか」
 こう頼まれた安倍首相は、〝戦前のような列強国家にしたい〟という自らの国家観と相まって、これを引き受けた。

 憲法を蔑(ないがし)ろにされてしまうのもね。
 そもそも憲法は権力者を縛るもの。
 安倍首相がいくら日本を戦争する国にしたくても、憲法が許さない。
 ところが、安倍首相は勝手にこの憲法の縛りをなくしてしまおうとしている。
 こうなったら〝独裁〟だ。
 現在は立法も司法もマスコミも弱いから、憲法の縛りがなければ、安倍首相のやりたい放題になる。
 日本の場合、ヒトラーのような明確な独裁者は生まれないかもしれないが、太平洋戦争の時のように政府全体が独裁者になるという形は大いにある。
 今のうちに、その芽を摘んでおかなくてはならない。


 渋谷で声をあげた3500人の若者の意義は大きい。
 国会前に2万5000人が集まっても、政府の側では「どうせ左翼が動員でやってるんだろう」で片づけられてしまう。(実際は市民が多いんですけどね)
 権力者が怖れているのは、実は若者。
 若者が自分たちに反抗してくるのを一番怖れている。

 サッカーのワールドカップで渋谷で大騒ぎする若者たち。
 本来、若者たちにはこうしたエネルギーがある。
 このエネルギーをどう使うか?
 格差社会を作り出し、偉そうにしている、醜いおっさんや爺さんへの反抗に使ってみるのも悪くはない。
 決して飼い慣らされてはいけない。
 

 ※関連動画
 「戦争反対!」渋谷で若者らによる安保法制反対デモ(YouTube)

 
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ようこそ、わが家へ~一万回メールを拒否られても幸せを掴んだ中年男の話(笑)

2015年06月16日 | 推理・サスペンスドラマ

 この作品で、ある意味、素晴らしかったのは、編集長・蟹江秀太朗(佐藤二朗)!
 事件にまったく絡んでいない(笑)
 事件の解決にもほとんど貢献してない(笑)
 ひたすら、シルビアちゃんこと、西沢摂子(山口紗弥加)への愛を叫び続ける(笑)

 いいぞ、こういうナンセンスキャラ!

 演じた佐藤二朗さんはアドリブの達人と言われているから、せりふのほとんどはアドリブなのだろう。
 佐藤さんがハイテンションで、ひたすらアドリブをかましまくり、健太(相葉雅紀)たちはスルー。
 というか、あまりにも過剰なアドリブであるため、健太も明日香(沢尻エリカ)も返せない。
 唯一、ツッコめたのは、「ナスカちゃん」と呼ばれて、明日香が「アスカです!」と返すくらいか?

 んで、よかったね~、最後にはシルビアちゃんとついに結婚!

『一万回メールを拒否られても幸せを掴んだ中年男(オヤジ)の話』
             著/神取明日香 イラスト/倉田健太

 何と編集長とシルビアちゃんのことを書いた本は30万部を突破!
 明日香も一躍、ベストセラー作家に!
 で、本の帯のキャッチコピーは、
〝これはもはや『ビリオジ』だ!〟(笑)

『ビリオジ(ビリオヤジ)』と言えば、『ビリギャル』。
『ビリギャル』と言えば、七菜役の有村架純さん!
 いいなぁ、こういう遊び心!

 脚本家を始めとする制作スタッフは佐藤二朗さんの怪演に敬意を表して、編集長にもハッピーエンドを用意したのだろう。
 ぜひ編集長とシルビアちゃんのスピンオフドラマを作ってほしいっ!

 ナンセンスキャラ・蟹江秀太朗。
 彼を配すことで、作品はPOPでおしゃれになった。

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花燃ゆ 第24回「母になるために」~家族があって、命の重さを知っている。そげな男の志こそ強くて熱い

2015年06月15日 | 大河ドラマ・時代劇
 今回は文(井上真央)の気持ちを追っていた。

 何も告げず、危険な京へ旅立っていった久坂(東出昌大)に関しては、
「まだ喧嘩もロクにしとらんのに、いつもいつも何でそげに勝手なの?」

 確かになぁ。久坂は自分の考えていることをしっかり文に話せばいいのに。
 これに対して、伊之助(大沢たかお)は久坂の心中を説明する。
「お前の顔を見てしもうたら覚悟が鈍る。そう思ったんじゃろう」

 このドラマ、文の不安や心配、疑問には、すべて伊之助が答えてるんだよな。
 作家にとって、伊之助は本当に便利な存在。

 伊之助のアンサーはさらに続く。
 久米次郎を養子にもらう件で、文は次のような不安を漏らす。
「跡継ぎを迎えたら、あの人がおらんくなることを認めてしまうようで……」
 これに対して伊之助。
「俺が久米次郎を養子にやると言うたんは、久坂に死んでもらうためじゃない。生きてもらうためじゃ」
「家族があって、命の重さを知っている。そげな男の志こそ強くて熱い」

 作家は〝死ぬための養子縁組〟から〝生きるための養子縁組〟に解釈を変えたわけだ。
 伊之助のせりふにも「久坂と寅次郎では、大きく違うところがある」というのがあったが、この考え方は松陰の考え方とは180度違う。
 松陰は「志のために死ね」という人だから。

 この作品の久坂玄瑞。
〝松陰の考え方〟と〝伊之助の考え方〟で分裂している人物として描かれている。
 実際の久坂玄瑞は〝松陰至上主義〟の人物であったのだろうが、この作品ではふたつの人格の中で引き裂かれている。
 つまり〝志〟と〝家族〟、〝急進・過激〟と〝穏健〟だ。
 それが久坂を弱さのある〝迷える人物〟にしている。

 一方、そんなイジイジ・ウジウジの久坂と対照的なのが、高杉晋作(高良健吾)。
 彼は勇猛果敢。行動するのに迷いはない。
 いかにも大衆文学的な人物だ。

 引き裂かれて迷う久坂。
 作家さんの意図はわかるのだが、果たして、どうか?
 この作品の久坂玄瑞は無器用な男であり、〝志〟と〝家族〟の両方を手に入れるのは難しそうだ。
 彼と文の不幸はここにある。
『軍師官兵衛』など、歴代大河ドラマは〝志〟と〝家族〟を一応、両立させてきたが、今回はそれがないため、不安定なものになっている。
 
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ブラタモリ~函館山は昔、火山で、陸軍の要塞だった! そしてタモリ論

2015年06月14日 | 監督・俳優・歌手・芸人

『ブラタモリ』は、ゆる~い雰囲気だが、実はエキサイティングである。

 昨日、放送の〝函館編〟
 ここで明らかにされたのは次のようなことだった。

★函館の坂道はなぜ真っ直ぐで幅が広いのか?
 過去に〝函館の大火〟など大火災に見舞われたことがあって、火よけ地として、真っ直ぐにし、幅を広くした。
★函館の市電の終点・谷地頭が窪地で、温泉があるのはなぜなのか?
 谷地頭は、火山の火口だったから。
 函館山は昔、火山で、現在の函館の市街は海の砂が堆積してつくられた砂洲だった。
★函館山の地下には何があるか?
 対ロシアに備えるための陸軍の要塞が築かれていた。
 山の中には要塞通路、山の頂には砲台の遺構がある。

 何とエキサイティングだろう。
 函館の町を、有史以前や明治時代の視点で切り取っている。
 普通、函館を描くとしたら、聖ハリストス教会や、ウニや魚介類でいっぱいの海鮮丼を描くのにそんなものには目もくれない。
 普通に歩いていたら〝見逃してしまうようなこと〟や〝目に見えないもの〟を掘り下げて、見せてくれる。
 番組を見ながら、僕たちは有史以前や明治時代にタイムトリップする。
 こんなワクワクすることはない。
 本当の面白さって、実は目に見えないところにある。

 郷土史家や学芸員、町の人たちとのふれあいも『ブラタモリ』の魅力だ。
 郷土史家や学芸員の方々は、当然、その町に精通していてマニアック。
 そのマニアックさがタモリさんのマニアックさとシンクロして、絶妙な面白さを醸し出す。
 同時に郷土史家や学芸員の方々の町への愛情も伝わってくる。
 マニアックであることは豊かだ。

 今回の町の人とのふれあいは一ヶ月後に出産をひかえた妊婦さんだった。
「タモリさん、安産の祈願をしてください」
「いいですよ。出産には立ち会えませんが」(笑)
 実にほのぼのとしている。
 芸能人ではなく、普通のおじさんと妊婦さんが町で会話している感じだ。
 タモリさん、何かすごい芸の境地に入ってるな~。
 ギラギラと自己主張するのではなく、淡々と枯れた、普通の穏やかな境地になっている。

 経済成長、お金、国の威信……そんなものとはかけ離れた所にタモリさんはいる。

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戦争法案~菅官房長官は「数の問題ではない」と言うが、数にものを言わせて強行採決するんだろうな

2015年06月13日 | 事件・出来事
 集団的自衛権が合憲であるか否か。
 国会で、辻元清美議員に「合憲であると考える憲法学者の名前をあげて下さい」と問われて、菅官房長官は3人の憲法学者の名前をあげた。
「さらにあげて下さい」と辻元氏に求められると、菅氏はこう発言。
「数の問題ではない」

 何だ、菅さん、やっぱりウソだったんじゃないか。
 記者会見では、
「合憲とする憲法学者はたくさんいる
 と言ってたのになぁ。

 ちなみに菅氏があげた三人の憲法学者。
・長尾一紘・中央大名誉教授
・百地章・日本大教授
・西修・駒沢大名誉教授
 彼らは、安倍首相、菅氏らもメンバーに名を連ねている日本最大の保守団体〝日本会議〟のメンバーだそうである。
 つまり安倍首相らと価値観を同じにする仲間。
 おそらくは学問的客観性より、イデオロギーを優先する学者さんたち。
 こんな人たちに「合憲だ」と言われてもねえ。
 現在の日本は〝日本会議〟に牛耳られている?
 何しろ現在の安倍内閣の19人の閣僚のうち15人が日本会議のメンバーだし。

 関連記事/「集団的自衛権を合憲とする憲法学者は全員、日本会議関係者」
 関連記事/「19閣僚中15人がメンバー 最大右翼組織「日本会議」の危険度 」(日刊ゲンダイ)


 菅氏の「数の問題ではない」についても考えてみよう。

 今回の<戦争法案>に関する通信社・新聞各紙の世論調査の結果は次のようなものである。

・共同通信=賛成31.6% 反対55.1%
・毎日新聞=賛成32% 反対54%
・産経新聞・FNN=賛成31.7% 反対57.7%
・日経新聞=賛成25% 反対55%
・朝日新聞=賛成23% 反対60%

 このように反対が圧倒的に多い。(読売新聞に関しては後述)
 でも、菅官房長官にとっては「数の問題ではない」から、この世論調査の結果は無視なんだろうな~。
 本当に国民の意思を尊重しない政権だ。

 だが、一方で、菅氏。
 この戦争法案の採決にあたっては、与党の国会議員の<圧倒的な数の力>によって強行採決するのだろう。
 憲法学者や世論調査については「数の問題ではない」と言っておきながら、自分たちのことになると「数にものを言わせる」菅義偉!
 本当に筋が通っていない。

 ちなみに、自民党・稲田朋美政調会長は今回の「違憲」と憲法学者が判断したことに件に関して次のように語ったらしい。
「いざという時に国の安全を守るのは、憲法ではなく、私たち政治家だ」
 ウソばっかり!
 いざ、戦争になったら自分たちは安全な所にいるくせに!


※補足
 読売新聞の世論調査結果は次のようなものである。

 賛成40% 反対48%

 賛成が40%と多いが、そもそも設問の仕方が恣意的で、おかしい。
 その設問は、
『現在、国会で審議されている、集団的自衛権の限定的行使を含む、安全保障関連法案についてお聞きします。安全保障関連法案は、日本の平和と安全を確保し、国際社会への貢献を強化するために、自衛隊の活動を拡大するものです。こうした法律の整備に、賛成ですか、反対ですか』

〝日本の平和と安全を確保し、国際社会への貢献を強化するために〟
 なんて一文がついてたら、賛成する人も多くなるよね?
 本当に現政府にべったりの読売新聞!
 それでも反対が48%と上まわっているけど。

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