平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

「THE FIRST SLAM DUNK」~『脱チート』の時代! リョータの視点で描かれる「スラムダンク」!

2024年07月17日 | コミック・アニメ・特撮
 『THE FIRST SLAM DUNK』を観た。

 宮城リョータ(CV仲村宗悟)が視点で描かれる『湘北VS山王工業戦』である。

 では、なぜ今回はリョータ視点なのか?
 
・流川楓(CV神尾晋一郎)は完璧なチートキャラだ。 
・桜木花道 (CV木村昴)は奇跡を起こすチートキャラだが、シロウトだ。笑
・三井寿(CV笠間淳)はスリーポイントシュートに長けたチートだが、体力がない。笑

 原作・監督・脚本の井上雄彦先生は『脱チート』を狙ったのだと思う。
 体の小さい、神奈川でも二番手くらいの選手が葛藤し、足掻いて最後に輝く。
 亡くなった兄を克服する。
 そんなドラマを描きたかったに違いない。

 では赤木剛憲 (CV三宅健太)視点はどうだろう?
 ゴリは体格に恵まれてはいるが、チートキャラではない。
 いわゆる努力の人で、イマイチドラマ性に欠ける。
 赤木が主人公だと、 妹・晴子(CV坂本真綾)と花道の話を描かなくてはならなくなる。
 こんな所が主人公から外れた理由だろう。

 まあ個人的には、赤木視点の『スラムダンク』を見てみたいが……。
 赤木の心の中では、多くの葛藤や思いが渦巻いていたに違いない。
 赤木が花道や三井たちをどう見ていたのかも気になる。

 それにしても井上雄彦先生の絵がよくもまあ、こんなにグリグリ動いたなぁ。
 バスケに詳しい人に拠ると、実際のプレイの細かい部分まで再現されているらしい。
 アニメーションは日々どんどん進化していく。

 さて、『THE FIRST SLAM DUNK』の海外の評価。
・中国熱狂!
・韓国熱狂!
・シンガポール熱狂!
 客層のメインはテレビシリーズの『SLAM DUNK』を見ていた40代~50代らしい。

 エンタテインメントは国境を越える。
 作品を通して「あれがよかった」「ここがすごかった」と語り合える。
 こんなふうに共感し合えるのだから、国どうしが争うのは愚かなことだ。
 銃を捨て戦争をやめて、エンタテインメントについて語り合おう。


※関連動画
 【THE FIRST SLAM DUNK MAD】第ゼロ感/10-FEET(YouTube)

コメント
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