こひしきに わびてたましい まどひなば むなしきからの なにやのこらむ
恋しきに わびて魂 まどひなば むなしきからの 名にや残らむ
よみ人知らず
恋しさに耐えかねて魂がさまよってしまったら、私の身は魂の抜けた抜け殻となって、そうした噂が立つことになるのだろう。
深い物思いをすると魂が身体から抜け出してしまうという当時の考え方がベースにある詠歌。最後の「残らむ」は、抜け殻となった身が残る意と、名(=噂)が残る意の両方が掛けられています。
こひしきに わびてたましい まどひなば むなしきからの なにやのこらむ
恋しきに わびて魂 まどひなば むなしきからの 名にや残らむ
よみ人知らず
恋しさに耐えかねて魂がさまよってしまったら、私の身は魂の抜けた抜け殻となって、そうした噂が立つことになるのだろう。
深い物思いをすると魂が身体から抜け出してしまうという当時の考え方がベースにある詠歌。最後の「残らむ」は、抜け殻となった身が残る意と、名(=噂)が残る意の両方が掛けられています。