貫之集 037 2023-05-23 06:37:47 | 貫之集 すみのえの あさみつしほに みそぎして こひわすれぐさ つみてかへらむ すみのえの 朝満つ潮に みそぎして 恋忘れ草 摘みて帰らむ 住江の朝満ちて来る潮に禊をして、苦しい恋を忘れるという忘れ草を摘んで帰ろう。 貫之が住江という地名と忘れ草を組み合わせて詠んだ歌は 007 にも、また古今集1111 (古今集に採録された最後の一首ですね!)にも出てきました。「姫松」と並んで、「住江」と聞けばすぐに連想される植物であったのでしょう。