ひとりして よをしつくせば たかさごの まつのときはも かひなかりけり
ひとりして 世をし尽くせば 高砂の 松の常盤も かひなかりけり
ただひとりで生き尽くしたならば、高砂の松がいつまでも朽ちないでいることもかえって寂しく感じられることよ。
通常であれば永遠の象徴とされる松が、一人身の作者には孤独の象徴に感じられてしまうという歌。叶わぬ恋の嘆きですね。
この歌は拾遺和歌集(巻第十九「雑恋」 第1271番)に入集しています。
ひとりして よをしつくせば たかさごの まつのときはも かひなかりけり
ひとりして 世をし尽くせば 高砂の 松の常盤も かひなかりけり
ただひとりで生き尽くしたならば、高砂の松がいつまでも朽ちないでいることもかえって寂しく感じられることよ。
通常であれば永遠の象徴とされる松が、一人身の作者には孤独の象徴に感じられてしまうという歌。叶わぬ恋の嘆きですね。
この歌は拾遺和歌集(巻第十九「雑恋」 第1271番)に入集しています。