漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

貫之集 269

2024-01-10 06:21:53 | 貫之集

いとをのみ たえずよりつる あをやぎの としのをながき しるしとぞおもふ

糸をのみ たえずよりつる 青柳の 年の緒長き しるしとぞ思ふ

 

糸を絶えず縒るように伸びた青柳の枝は、まさに長寿のしるしなのだと思う。

 

 前歌(268)の詞書にある通り、本歌は元良親王40歳の祝賀の宴に寄せた歌ですが、そう言えばと思ってネットで検索してみたところ、当時(平安時代)の平均寿命は30歳前後だったようです。「40歳」はまさに「長寿」を寿ぐべき年齢であったのですね。



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