漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 0211

2020-05-28 19:32:48 | 古今和歌集

よをさむみ ころもかりがね なくなへに はぎのしたばも うつろひにけり

夜を寒み 衣かりがね 鳴くなへに 萩の下葉も うつろひにけり

 

よみ人知らず
ある人のいはく、柿本人麿がなり

 

 夜が寒いので衣を借りたい、そんな夜に、雁が鳴くとともに萩の下葉も色がうつろってしまった。

 「ころもかりがね」は「衣借り」と「雁が音」とを掛けています。気温が下がり、季節のうつろいを象徴する雁が鳴き、萩の葉の色もうつりゆく寂しい秋の風情ですね。



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