漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 0296

2020-08-21 19:38:53 | 古今和歌集

かむなびの みむろのやまを あきゆけば にしきたちきる ここちこそすれ

神奈備の 三室の山を 秋行けば 錦たちきる 心地こそすれ

 

壬生忠岑

 

 神が宿る三室の山を秋に行けば、錦を裁断して仕立て直した着物を着るような心地がする。

 「たちきる」は「裁ち着る」。紅葉の葉が散るのを、錦が裁断されていると見て、それが身体に降りかかるのを、裁断された錦を仕立て直して自らが身に纏うかのようだと感じる心。



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2 コメント

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Unknown (jikan314)
2020-08-21 20:49:53
信じられない話だが、三室山は桜の名称だそうだ。竜田川は桜で溢れる。
紅葉は1本あった。
竜田山の竜田神社でも紅葉はほとんど(2、3本)無かった。
桜で吉野に勝る所は無いが、紅葉で三室山に勝てる場所は日本に近くの庭園など多数有る。
まあ地元民が決める事であるが。
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Unknown (凜太郎)
2020-08-22 20:43:44
jikan314 さん

いつもありがとうございます。
流域によって桜も紅葉も美しい、ということなんでしょうか。まあ、当時の竜田川は現在の竜田川とは違う川とも言われているそうなので、事情は良くわからないですね。
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