漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 0925

2022-05-12 05:27:51 | 古今和歌集

きよたきの せぜのしらいと くりためて やまわけごろも おりてきましを

清滝の 瀬々の白糸 くりためて 山わけ衣 織りて着ましを

 

神退法師

 

 清滝の瀬の白糸のような流れを繰って貯めて、それを山に入る時の衣に織って着られたら良いものを。

 「白糸」は早瀬の流れの見立て。「山わけ衣」は山道を踏み分けて行くときに着る衣服のことで、法師が修行のため山に入るにあたっての詠歌ですね。
 作者の神退法師(しんたいほふし)は詳細不明の人物。古今集への入集はこの一首のみです。



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