松のもとより泉の流れたるところ
まつのねに いづるいづみの みづなれは おなじきものを たえじとぞおもふ
松の根に 出づる泉の 水なれば おなじきものを たえじとぞ思ふ
松の根元から泉が流れているところ
松の根元に湧き出る泉の水となれば、元を松と同じくするものであるから、松が常緑であるのと同じように、絶えることはあるまいと思う。
常緑の松と根源が同じはずだから、この泉も枯れることはあるまいという歌ですが、貫之歌にしてはやや理屈っぽく感じますね。^^;;
この歌は、拾遺和歌集(巻第十八「雑賀」 第1164番)にも入集しています。