漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

貫之集 179

2023-10-12 06:33:08 | 貫之集

松のもとより泉の流れたるところ

まつのねに いづるいづみの みづなれは おなじきものを たえじとぞおもふ

松の根に 出づる泉の 水なれば おなじきものを たえじとぞ思ふ

 

松の根元から泉が流れているところ

松の根元に湧き出る泉の水となれば、元を松と同じくするものであるから、松が常緑であるのと同じように、絶えることはあるまいと思う。

 

 常緑の松と根源が同じはずだから、この泉も枯れることはあるまいという歌ですが、貫之歌にしてはやや理屈っぽく感じますね。^^;;
 この歌は、拾遺和歌集(巻第十八「雑賀」 第1164番)にも入集しています。



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