をみなへし うしろめたくも みゆるかな あれたるやどに ひとりたてれば
女郎花 うしろめたくも 見ゆるかな 荒れたる宿に ひとり立てれば
兼覧王
あの女郎花がどうにも気がかりに思える。荒れ果てた家の庭に一人ぽつんと咲いているので。
女郎花を女性(=人)に見立てて、「ひとり」と表現していますね。
作者の兼覧王(かねみのおほきみ)は第55代文徳天皇の皇孫で中古三十六歌仙の一人。古今和歌集には五首、後撰和歌集にも四首が入集している勅撰歌人です。
をみなへし うしろめたくも みゆるかな あれたるやどに ひとりたてれば
女郎花 うしろめたくも 見ゆるかな 荒れたる宿に ひとり立てれば
兼覧王
あの女郎花がどうにも気がかりに思える。荒れ果てた家の庭に一人ぽつんと咲いているので。
女郎花を女性(=人)に見立てて、「ひとり」と表現していますね。
作者の兼覧王(かねみのおほきみ)は第55代文徳天皇の皇孫で中古三十六歌仙の一人。古今和歌集には五首、後撰和歌集にも四首が入集している勅撰歌人です。