星に願いを

5年間続けた海外生活から帰ってきて、5年がたちました。趣味の自転車(アウトドア)、読書(インドア)を綴っていきます。

意思疎通

2008年11月11日 23時06分18秒 | 思うこと
エンジニアは、技術を磨くことが最も大切なことなのはわかっている。
でも、その技術をうまく相手に伝えられないと意味が半減する。

そして、今の時代、一人で出来る技術などはほとんどないから、
一人一人の技術を組合せ、積み上げていって、一つの大きなものとなっていく。

その中で、一番の問題となるのは、意思疎通( Comunication) だといつも感じる。
みんなが共有出来る一番いい方法は何だろうか?と、いつも考える。

違う場所で同じことで悩み、同じことを実行していたり、
他人がするだろうとお互い思って、一つも進んでいなかったり。

あまりにそれが続くと、お互いの信頼関係に亀裂が入る。
社内でも、取引先との関係も同じ。

その大きなうねりの中で、いつも対応を苦慮する。

ヨーロッパの人たちは、この小さな領域で、あらゆる人種、宗教、経済、言語の違いを
認め合いながら、生活を行っている。
だから、意思疎通というものは、「相手に通じないもの」という前提で行っているように思う。

逆に、単一民族で、人種、宗教、経済、言語がすべて統一されている日本では、
意思疎通は、「相手に伝わるもの」という前提で行う。

だからこそ、相手に通じなかったときには、イライラし、ストレスが溜まり、
相手を非難の対象にしてしまうのだろうと思う。

こちらで生活して学んだことは、情報を展開する場合、
伝わるのは、こちらの思いの3割くらいでいい方だということだった。
メールにしても、電話にしても、同じ日本語で話すにしても、
3割理解してもらえばまずは成功だと思うようになった。

その辺りをみんなにどのように理解してもらい、助け合って、補っていくのか、
真剣に考えないといけない時期に来ていると思う。