
ジョン・ディクスン・カーの The Emperor's Snuff-Box(1942年)読了(邦題『皇帝のかぎ煙草入れ』)。
ある夜イヴは、向かいの屋敷に住む婚約者の父親、モーリス卿が殺されるのを目撃する。モーリス卿は自室で骨董品を愛でている最中に背後から襲われたようだが、何とイヴにその殺人容疑が掛けられる。
全力で否定したいイヴだったが、困ったことにその夜、離婚した前夫が部屋に忍び込んでいたため、それができない。窮地に追い込まれるイヴ。果たして事件の真相は・・・?
アガサ・クリスティに「このトリックには、さすがのわたしも脱帽する」と言わしめたこの作品。一見何てことのない小さな点がトリックを支え、紐解き、そして最後は見事に着地させる。圧倒的なそのスピード感は本読みの醍醐味。いやはや脱帽。
John Dickson Carr,
The Emperor's Snuff-Box
(Kindle)
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