フランシス・アイルズの Malice Aforethought(1931年)読了(邦題『殺意』)。
イギリスの片田舎に住む医者のビクリーは、8歳年上で何かにつけて彼を顎で使う妻のジュリアを殺そうと決意する。しかし彼はキレ者である。決して足がつかない完璧な殺人を計画する。
"Murder is a serious business. The slightest slip may be disa . . . 本文を読む
みなとみらいの横浜美術館で開催中の「モネ、それからの100年」展。
予想していた以上に本家の作品が多く、特にその朝靄や夕景を見ていると、モネが見つめていたのが風景ではなく空気や大気だったのだと、改めてよく分かる。会期は24日まで。
(クロード・モネ「テムズ河のチャリング・クロス橋」1903年、吉野石膏株式会社蔵、山形美術館に寄託)
(クロード・モネ「チャリング・クロス橋」1899年、メ . . . 本文を読む
毎年恒例の自宅オクトーバーフェスト。
今年はなぜだかいつものシュパーテンが手に入らず、ホフブロイ。
ただ、ビールにはちと涼しいかなぁ・・・という時に限って届くのはいつも通り。
まずはあまり冷やさず、早速一杯 . . . 本文を読む
革を弄り始めてかなり初期の頃、あれこれ作っては人に押しつけていたことがある(今もそれに近いけど・・・)。
たまたま先日、その時の出来損ないを、友だちが今も大事に使ってくれていることを知る。ありがたいやら申し訳ないやらで、ちょっと作り直させてと言ったのだが、今やるならあちこち改良というか丁寧にというか、あれこれシミュレーションしているうちに数ヶ月(実はこの過程が一番面白い)、やっと閃いて縫ってみ . . . 本文を読む
立秋からひと月、白露を過ぎれば次は秋分。
残暑厳しく露ができるほどの涼気はまだ実感ないが、気付くと一気に季節が変わっているのだろう。
北陸からの秋の便りは、花垣と黒龍(福井)、そして池月(石川)のひやおろし。秋の夜長の本読みのお供に。
(株)南部酒造場
福井県大野市元町6-10
黒龍酒造(株)
福井県吉田郡永平寺町松岡春日1-38
鳥屋酒造(株)
石川県鹿島郡中能登町一青ケ−96 . . . 本文を読む
アガサ・クリスティの The Murder of Roger Ackroyd(1926年)読了(邦題『アクロイド殺し』)。
ご存じ名探偵ポワロのシリーズ。村の名士アクロイドが、部屋で刺されて死んでいるのが見つかる。その時屋敷に居合わせた全員が容疑者なのだが、遺言により彼の莫大な遺産がわたることになる甥のラルフだけ、行方が知れない。
アクロイドの友人でもあった医師のシェパードが、隣に引っ越して . . . 本文を読む
毎年この時期のお楽しみ、山形「やまり菓子舗」の栗蒸しようかん。
いつも同じようなことを言っているが、羊羹のなかに栗が入っているのではなく、栗をまとめるためにミニマムの羊羹が隙間を埋める。
栗を頬張り、口いっぱいに秋を感じるこの幸せ。 . . . 本文を読む
岐阜県は中津川「恵那福堂」の栗粉餅。
毎年この季節、お店から案内が届くと夏の終わりを思い、9月に入って宅急便が届くと秋の到来を感じる。
栗粉餅
栗きんとん
栗きんとんのおこげ
日中はまだまだ蒸し暑いが、朝夕の風の涼しさは確実に秋のそれ。
来てますな、もうすぐそこまで
恵那福堂
岐阜県中津川市中津川913-10 . . . 本文を読む
ダシール・ハメットの Red Harvest(1929年)読了(邦題『赤い収穫』)。
コンチネンタル探偵社サンフランシスコ支局の私立探偵(operative =「オプ」)が一人称の「私」で語るストーリー。
依頼を受けてやってきたのは Personville という街。鉱山で栄えてきた街は労働争議を機にいつしか荒れ、ならず者たちが幅を利かせる様はまさに Poisonville という別名の方が . . . 本文を読む