E. S. ガードナー(A. A. フェア)の Cool & Lam シリーズ第17作、Some Slips Don't Show(1957年)読了(邦題『スリップに気をつけて』)。
依頼人はフィッシャーという男。金持ちだが見るからに神経質で落ち着きがなく、しきりに指をポキポキ鳴らす癖がある。何でも2週間ほど前、サンフランシスコの展示会に行き、その後のパーティで飲み過ぎて、気づくと若い女性の . . . 本文を読む
東京都美術館で開催中のゴッホ展。
副題に「巡りゆく日本の夢」とあるように、日本との関わり合いという視点で構成されたその展示。
専門に研究する方たちの長年の成果なのだろうが、私のようにゴッホの作品目当てに行った人は少し肩透かしを食らった気がしたかも知れない。
知っている作品も多かったが、いくつか知らない作品もあり、特に静物や、これまであまり気にしたことがなかった木の幹や花の描き方(散らし方) . . . 本文を読む
立冬を過ぎ、午後の陽射しが夕方っぽく感じられる時間がどんどん早くなっているような気がする。
夜の雨もさすがに冷たい。こうして例によって季節に先を越されつつあるのだが、お昼に目にする牡蠣は少しずつ大きくなってきた気がする。
写真は広島県のアンテナショップ「TAU」の地下、「遠音近音」のかきフライ。
タルタルソースとウスターソースがついてくるのがいつも楽しい。
遠音近音
中央区 . . . 本文を読む
E. S. ガードナー(A. A. フェア)の Cool & Lam シリーズ第16作、You Can Die Laughing(1957年)読了(邦題『笑ってくたばる奴もいる』)。
ある日、見るからに金持ちのテキサス男がやって来て、ウェルズ夫人という女性を探せと言う。住まいを訪ねて旦那に聞いても何だか要領を得ず、胡散臭いと睨んだラム君が調べて行くうちに、ある富豪の遺産が絡んでいることが判明 . . . 本文を読む
今週、久々に八幡に出張。
八幡といっても行った先は戸畑で、個人的には戸畑よりも八幡の方が馴染みは深いのだが、豚骨のラーメンやチャンポンは勿論、タレの風味が効いた焼きめしに、昔ながらの経木の折箱に入った「東筑軒」のかしわめしまで、全てが懐かしい。
驚いたのは、小倉駅のお土産売場で見つけた「堅パン」。
製造者の「スピナ」というのは地元のスーパーで、私が . . . 本文を読む
三菱一号館美術館で開催中の「パリ♥グラフィック ロートレックとアートになった版画・ポスター展」。タイトルはちと長いが、言いたいことはよく分かる。
1900年という時を挟んで花開いたポスター藝術。
まず最初に面があり、それを線で区切ればそこにご婦人の身体、枕にシーツ、シャンパンの泡、ソファやその背景までもが現れる。
それはまるで面の一筆書きで、却ってそれが見る者の想像力を掻き立てるような気が . . . 本文を読む
秋だ秋だと言っていたら、東京も既に木枯らし1号。
今シーズンの牡蠣はまず「菊亭」の天ぷらから。表に限定〇食と書いてある割には、みな天丼に流れるのだろうか(天丼も確かに美味い)今まで振られたことがない。
まだ少し小ぶりな気もするが、豊潤な身と味の濃さは格別で、またこの季節が迎えられた幸せを噛み締める。
菊亭
千代田区丸の内2-7-3
東京ビル(TOKIA)B1
(東京駅からKI . . . 本文を読む