モーリス・ルブランの 813(1910年)読了(英訳・邦題も同名)。
ダイヤモンド王のケッセルバックがパリにやって来た。何か重要な秘密を握っているようだが、アルセーヌ・ルパンがそれを探ろうとした矢先、ケッセルバックは何者かに殺されてしまう。
姿の見えぬ黒幕 "L. M." との息詰まる闘い。一度は逮捕されたルパンだったが、持ち前の機転と度胸で脱獄に成功し、リベンジを誓う。やがて明らかになる真 . . . 本文を読む
昨日、苺を求めて栃木へ。
朝は小雪が舞っていたが、茨城に入る辺りからは雨も雪もなく、最初に寄った「道の駅にのみや」で仕入れた苺の甘い香りに包まれながら、道の駅をハシゴする。
お昼は「道の駅ましこ」でその名も「ましこのごはん定食」。食材は全て地元産、もちろん器も益子焼。お替り自由ですのでセルフでどうぞと言われたご飯(益子産こしひかり)とお味噌汁の美味しさに、地元の方々の良心を見た . . . 本文を読む
藤沢周平 『暗殺の年輪』(1973年) 読了。
これまでもう何度読み返したか分からない、藤沢周平初期の作品集。
所収5作のうち初めて読んだのが『ただ一撃』で、彫琢の跡を残さぬ、けれど仕上がりとして全く自然で無駄のない文体に、心底驚いたのを覚えている。
何でも漢字を使えば良いという訳ではないとか、流れを切りたいところ、ひと息で読ませたいところを考えて句読点を打つとか、読み返すたび、凄みの効い . . . 本文を読む
かれこれ20年近く前になるが、釣竿を組み始めたばかりの頃、手順ややり方を確認したいと、続けて何本もひたすら作っていた時期があった。
それは決して上手くいっていたからではなく、むしろ失敗続きだったからこそ「次はこうしてみよう」「今度はああしてみよう」というネタが尽きなかったのだと思う。
革も同じで、師匠はいないが納期もないので、回り道や失敗も全て楽し。
年末年始に仕入れた小道具類はいずれもご . . . 本文を読む
ついに 我が家にハンドプレスがやって来た。
バネホックというパーツがある。写真のキーケースのような、いわゆるパッチンと留めたり外したりする金具で、オス側・メス側それぞれ2個のパーツ(計4個)で革を挟んでいる。
取り付けるには、専用の台座と打ち具を使い、トンカチでカンカンやるのだが、当然大きな音がする。音を嫌ってじわじわやると締まらないし、叩きすぎると金具やバネを傷めたり、セ . . . 本文を読む