Year In, Year Out ~ 魚花日記

ロッドビルドや釣りに関する話題を中心に。クラシック音楽や本、美術館巡りに日本酒も。

秘蔵の名品 アートコレクション展 (ホテルオークラ)

2008年08月22日 | 美術・芸術

虎ノ門のホテルオークラで開かれている「第14回 秘蔵の名品 アートコレクション展」に行ってきました。

これは国内の企業や美術館が保有する名品を集めて展示し、その収益を世界各地の恵まれない子供たちの為に役立てようというチャリティイベントです。ここに印象派前後の名画がたくさん出ていると聞き、週末になるのを待ちわびていました。この展覧会も金曜日だけは20時まで開いているとあって、行くタイミングとしては今日しかありませんでした。

展覧会に行ったあと、例によって一杯引っ掛けて、先ほどようやく帰宅したものですから、今日は細かいコメントは抜きです。図録も全作品は載っておらず、目録に毛が生えたようなものでしたから、写真も3点だけ。

まずはドービニー。名品が3点並んでいましたが、その筋の色々なブログで拝見していると、識者の方々は真ん中に置かれていたこの作品を推す方が多いようです。


(ドービニー「ボニエール近郊の村」1861年、村内ファニチャーアクセス所蔵)

確かに夕暮れ時の景色全体を包み込むような光の加減は秀逸でしたが、私にはどこか受けを狙った「端正さ」が出ているようで、いまいちピンと来ませんでした。写真が無いのが残念ですが、個人的にはこの絵の左側にあった小さな絵(「川辺の風景」1872年、大成建設所蔵)の方が好みに合っていました。

次がモネ。全部で8点並んだ様は壮観でしたが、私は今回は「睡蓮」でも「カミーユ婦人」でもなく、小ぶりな、水辺の風景を描いたこの作品が気に入りました。


(モネ「ヴェルノン教会の眺め」1883年、吉野石膏所蔵)

最後にシスレー。今回展示されていた洋画の中でどれか一つを選べと言われたら、私ならこれです。


(シスレー「サン=マメスのロワン運河」1885年、ヤマザキマザック所蔵)

他にも、珍しいセザンヌやピサロ、ドガもあって、短時間でしたが、とても楽しい展覧会でした。私は日本画はあまり興味がないので素通りしてきましたが、本当はそれってとっても勿体無いのでしょうね・・・

さてこれで、夏休み明けの長い長い1週間が終わりました。この間休んだばかりなのに、また次の休みがこんなにも待ち遠しいという、人間とは何たる怠け者なんでしょうか・・・(それって、俺だけ



第14回 秘蔵の名品 アートコレクション展
ホテルオークラ東京 アスコットホール
2008年8月8日~8月30日

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