
新宿の損保ジャパン東郷青児美術館で開かれている「ウフィツィ美術館 自画像コレクション」展に行ってきました。
フィレンツェにあるウフィツィ美術館はルネサンスやバロックの名画で有名ですが、そことピッティ宮殿を結ぶ廊下が、ウフィツィ美術館の設計を手掛けた人物の名前を取って「ヴァザーリの回廊」と呼ばれ、そこに古今東西の肖像画が展示されているのだそうです。
今回見ることが出来るのはそのコレクションの一部。
いきなり第一室からベルニーニとレンブラントがお出迎え。

(ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ「自画像」1635年頃)

(レンブラント・ファン・レイン「自画像」1655年頃)
ベルニーニは、今年の3月に開かれたボルゲーゼ美術館展の折、彼の庇護者であったシピオーネ・ボルゲーゼ枢機卿の胸像を間近に観る機会があったのですが、彫刻だけでなく絵も凄いですね。
同じ展示室のなかで90度左を向くと、そこにはレンブラント。この暗さは、やはり現物でしか分からないですね。暗闇の奥の奥からぼんやりと浮かび上がるその顔。マネもベラスケスもそうですが、他の部分に比べて明らか丹念に塗り重ねられた顔の表情や質感は、そこに込められた画家の思いを伝えているような気がします。
それにしても、自画像ばかりを集めた展示が、観ていてこれほど疲れるものだとは思っていませんでした。自分でもまだよく整理がつかないのですが、絵がこちらを向いている視線が逆に気になるのでしょうか。ともかく、後半に行くにつれ、こちらの気力と集中力が減衰していくのを感じてしまいました。
ラストは、自画像と言いながら、自分の家族も書き込んでしまったドニの作品。

(モーリス・ドニ「家族といる画家の自画像」1916年)
画家にみなぎる自信とともに、家族への優しい思いが伝わってくるような気がします。
展示は11月14日まで。その後、大阪に巡回します。
ウフィツィ美術館 自画像コレクション
2010年9月11日~11月14日
損保ジャパン東郷青児美術館
<巡回>
2010年11月27日~2011年2月20日
大阪・国立国際美術館
お疲れさまでした。
レンブラントとベルニーニは
見てみたい気持ちがありますが、
せっかくだから他の自画像も
で、疲れそうな気が
で、関西への巡回にもかかわらず、
行こうかな、
いや、
でも、
等々
迷っています。
迷える周一
私には十分で、面白かったですが疲れました。
多分、もっと気楽に観てまわればもっと楽しいのでしょうが、
いかんせん絵がみんなこちらを向いているので、
緊張の連続でした。
行かれるかどうか、今しばらく、楽しく迷って下さい