
ジョルジュ・シムノンの The Snow Was Dirty(1951年)読了(原題 "La neige était sale" の英訳版。邦題『雪は汚れていた』)。
戦時中、占領下のとある街。夜は外出も禁じられたこの街で、19歳のフランクは夜な夜な酒場に入り浸る。
やがて盗みに殺人、だんだんと怖いものがなくなっていくフランクだったが、程なく当局に身柄を拘束される。執拗な尋問が続くなか、フランクは一体どこに向かうのか・・・
19歳の若者の心の移り変わりに、人間の本質というか闇を垣間見る。その点では名作なのかもしれないが、最後の最後に現われる一条の光で全てが救われるかと言うと・・・正直よく分からず。
原文(仏語)にならったのか、英訳もイマイチ乗りにくい文体だった気がする。シムノン、次また読むなら素直にメグレ警視のシリーズにしよう。
Georges Simenon,
The Snow Was Dirty
(Kindle)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます