写真は、JR函館駅に近い、函館市海岸町を走る国道5号。
一見何の変哲もなさそうな道路だけど、実はここも、函館の歴史の一ページに登場する場所の一つ。
何かと言うと、函館市内の道路で、初めてアスファルト舗装された道路なのだそうです。
大正9年(1920年)に始まった道内の道路の拡幅整備事業は、同14年(1925年)には94箇所、延長420kmに及んでいたが、函館市内のアスファルト舗装は、写真のこの辺りからスタート。
と言っても、車道の中央約4.5メートルの部分だけで、後の範囲は従来のコンクリート舗装という状態だったそうだけど、現在では、幹線道路から住宅街の生活道路に至るまで当たり前になっているアスファルト舗装が、市内ではここからスタートして徐々に郊外へ広がり、今に至る交通・物流の礎となったことを思うと、道路に関わる仕事をしている身としては、興味深いと言うか、仕事をする上での原点としていきたいという気持ちにさせられます。