以前書いたこちらの記事についての補足。
ベイエリアにある観光スポット「BAYはこだて」。
来月の「遠足」に持参するお土産はここで買おうかな~とも考えているのだが、そういう話ではなくて。
以前も触れたのだが、この建物のレンガの積み方は、横一列が、小口、長手、小口、長手が交互になっている、所謂「フランス積み」。
実際、書物やサイトにも、「BAYはこだてのレンガの積み方はフランス積み」と書かれていて、「はこだて検定」でも、そういう趣旨の問題が出たことがあるのだが、実はこれは不完全なのです。
拡大して一枚。
上から二段目と三段目をよ~く見ていただくと、横一列が全て長手若しくは小口で統一されていて、縦に注目すると、長手だけの列と小口だけの列が交互になっています。
そう、この積み方は「イギリス積み」なのです。
何ゆえこうなっているかというと、1907年の函館大火で建物の上部が損傷し、修復の必要が生じたところ、従来の「フランス積み」ではなく「イギリス積み」で修復したという説が有力だそうです。
日本におけるレンガ積みの普及は「フランス積み」の方が古く、「1886年以降は見られなくなった」(言い換えればそれ以前の建物はフランス積みが多かったということか?)という記載がされている文献が見られるようですが、実際にはそれ以降の建築物でも「フランス積み」は見られるとのことです。
(先日紹介した札幌の「赤れんが庁舎」は1888年築完成。「BAYはこだて」は、言われているより前の1882年頃建てられたと言われています。)
ただ、いずれにしても、大火が発生した1907年前後はイギリス積みが広く普及していたのは事実だったようで、この外壁も、下がフランス積みであることにはあまり関係なく、その時点で主流となっていた積み方で修復されたということなのかもしれません。
ベイエリアにある観光スポット「BAYはこだて」。
来月の「遠足」に持参するお土産はここで買おうかな~とも考えているのだが、そういう話ではなくて。
以前も触れたのだが、この建物のレンガの積み方は、横一列が、小口、長手、小口、長手が交互になっている、所謂「フランス積み」。
実際、書物やサイトにも、「BAYはこだてのレンガの積み方はフランス積み」と書かれていて、「はこだて検定」でも、そういう趣旨の問題が出たことがあるのだが、実はこれは不完全なのです。
拡大して一枚。
上から二段目と三段目をよ~く見ていただくと、横一列が全て長手若しくは小口で統一されていて、縦に注目すると、長手だけの列と小口だけの列が交互になっています。
そう、この積み方は「イギリス積み」なのです。
何ゆえこうなっているかというと、1907年の函館大火で建物の上部が損傷し、修復の必要が生じたところ、従来の「フランス積み」ではなく「イギリス積み」で修復したという説が有力だそうです。
日本におけるレンガ積みの普及は「フランス積み」の方が古く、「1886年以降は見られなくなった」(言い換えればそれ以前の建物はフランス積みが多かったということか?)という記載がされている文献が見られるようですが、実際にはそれ以降の建築物でも「フランス積み」は見られるとのことです。
(先日紹介した札幌の「赤れんが庁舎」は1888年築完成。「BAYはこだて」は、言われているより前の1882年頃建てられたと言われています。)
ただ、いずれにしても、大火が発生した1907年前後はイギリス積みが広く普及していたのは事実だったようで、この外壁も、下がフランス積みであることにはあまり関係なく、その時点で主流となっていた積み方で修復されたということなのかもしれません。