コンブの問題

「函館真昆布」統一ブランド名に（ＮＨＫニュース）　


ニュースの内容もさることながら、こういうニュースが流れると、「はこだて検定」で出題されそうな時事ネタだなと思い、ついつい敏感になってしまう。
ただどうだろう、早いものであと２ヶ月ですからね・・・、もしかするともう間に合わないかもしれないけど、だとしても、検定以外で話題にすることもあるかもしれないから、覚えておいて損はないでしょう。

コンブに関する問題と言えば、過去に、ちょっと気になる問題が出題されたことがあるので、ここでご紹介。
「次のうち、『誤っているもの』はどれか」という問題で（『』は、強調のために私が付けた）、四つの選択肢のうち、正解、つまり誤っている選択肢はこれだった。


「南茅部地区の黒口浜コンブは、松前藩が朝廷や将軍家に献上したコンブである。」


解説すると、「黒口浜コンブ」というのは、切り口の色が黒であるコンブのことで、これに対し、切り口の色が白であるのは「白口浜コンブ」というのだが、函館周辺のうち、南茅部地区で採れるのは「白口浜コンブ」の方で、「黒口浜コンブ」の方は、南茅部よりも南東の椴法華地区から、函館のすぐ東にある戸井地区にかけてが主な採取場所となっている。
よって、このことが分かっていれば、この選択肢が誤りであることは一目瞭然・・・だと思うのだけど、私はこの選択肢は、ちょっとしたひっかけだと思っている。

どういうことかと言うと、あくまでも私個人の実感だが、この文章の核である「コンブの種類」と「朝廷や将軍家への献上」という二つのことに着目した場合、どうしても後者の方がインパクトが強いように思えてしまう。
南茅部地区のコンブが朝廷や将軍家に献上されていたということは、地元でも大々的にアピールしている有名な話なので、そのことが盛り込まれている選択肢を見て、「あ、これは正しいな」と思ってしまい、コンブの種類が違っていることに気付かずに、この問題を落としてしまったという人が結構いたのではないかと思ってしまうのだ。
違っていたら大変申し訳ないのだけど、一つ言えることは、インパクトの強い文言に惑わされず、見落としてしまいがちな細かい点も含め、問題全文にしっかりと目を通すことが大事だということなのでしょう。
（格言を引用すれば、「木を見て森を見ず」になってはいけないということか）
何も「はこだて検定」に限った話ではなく、日常生活でもそのような場面に遭遇することはままあると思うので、私も注意しなければと思います。