札幌の中心部、北1条通にある、「北海道神宮」の標柱。
ここは、定山渓方面へ続く国道230号なんだけど、今の職場に入って間もない頃から、職業柄、国道の敷地内にこのようなものを建てることが認められることに関心を持ち続けているのだけど、最近、これまた職業柄、そもそもどうしてこの区間だけ中央分離帯があるのだろうと思うようになりました。
この標柱から反対側の時計台側。
この区間には中央分離帯はありませんね。
北1条通を西4丁目方面へ進みます。
再びこの写真。↓の位置から、中央分離帯が始まっています。
ということで、どんどん西へ進んでみましょう。
西7丁目まで来ましたが、何かお気づきになりますでしょうか。
よく見ると、歩道をまっすぐ進むと、建物にぶつかりますね。
つまり、「家事代行ベアーズ」の看板が掲げられているビルの所から、道幅が狭くなっているということです。
西8丁目から先は、中央分離帯がなくなっています。
そう、中央分離帯は、北1条通の中でも、西4丁目から西7丁目の区間だけなのですが、
なぜこの区間だけなのかということが、先日分かりました。
この赤で囲んだ範囲。
一体何かというと、現在の北海道庁の位置に開拓使の本庁があったときの敷地の範囲で、当時、開拓使による周辺の道路の整備計画は、11間(約20m。1間=1.8181m)とされていたところ、本庁の敷地の外周路は、その倍近い、20間(約36m)とされました。
この外周路があったのが、現在の北1条通の西4丁目~西7丁目の区間ということで、その名残で、現在でもこの区間だけ道幅が広く、中央分離帯が設置されているということなんだそうです。
西4丁目の、札幌グランドホテル別館の前から、東方面へ。
ここでも確かに、歩道の先に建物があって、そこから道幅が狭くなっていることがうかがえますね。
西4丁目から東の、開拓使本庁舎の外周路ではなかった箇所には、確かに中央分離帯はないですね。
何気なく通っている道路にも意外な歴史があったという発見でした。