南幌町内の国道337号沿いにある古い建物。
古いながらも、そのまま残されているあたり、歴史的建造物のような雰囲気が漂っています。
この建物は、南幌町が「幌向村」と言っていた当時、「駅逓所」として使用されていた建物。
「駅逓所」とは、交通不便の地に駅舎と人馬等を備えて、人馬の継ぎ立てと宿泊、物資の逓送等に便宜を図るために設置された施設のことで、江戸時代から、「宿駅」という制度の名で全国的に多く普及していました。
その宿駅制度は明治5年(1870年)に廃止されましたが、北海道では独自の駅逓制度として存続し、この解説板に書かれているように、昭和初期まで、北海道の開拓と連動して発展を遂げました。
釧路に住んでいたとき、道東にある駅逓所を二つほど紹介しましたが(こちらとこちら)、札幌周辺にもこうして残されている場所が結構あるようなので、機会を作って探索してみたいと思います。
先ほど、「駅逓所」というものについて解説を書きましたが、こうして建物が現存していることで、より理解が深められるのかなと思いました。