昨日の最後に触れた、「南幌町ふるさと物産館 ビューロー」屋上から見たこの光景。
農作物を貯蔵、保管する倉庫だけど、整然と整備された街路に対して斜めになっているところに注目すると、何やらわけがありそうな予感がしてきます。
ということで、「ビューロー」の向かいにある広場から。
標柱と解説板がありますが、ところどころ字が剥げて見えなくなってしまっていますね・・・。
「夕張鉄道南幌駅跡」?
いや、「幌」と「駅」の間が一文字分くらい空いているので、「南幌駅」という駅ではないんだろうなと思います。
正解は、「南幌向」駅でした。
ここにはかつて、江別市野幌と夕張市を結ぶ「夕張鉄道」が走っていて、その駅があったのだけど、この辺りはかつて、「幌向村」という村名だったところ、「幌向」というのは、当時から、現在もあるJR函館本線の駅として既に駅名になっていたことから、「南幌向」という名前の駅が存在していました。
昭和50年(1975年)の鉄道廃止まで、この駅で、旅客及び貨物の拠点として賑わっていたということなんですね。
そう、道路に対して斜めに取りついているこの敷地は、かつての線路跡だったんですね。
それを示す痕跡が残っていないのが残念です。
駅が廃止されて半世紀近く経つけれど、「南幌向」という駅名は、現在でもこうして道道の路線名として残っています。
「停車場線」というと、もしかして旧国鉄の路線でもあったのかなと思ってしまいますが、夕張鉄道の路線跡ということでした。
廃止されて半世紀近く経つ夕張鉄道は、現在ではバス路線として、南幌町民の貴重な足となっています。
「夕鉄バス」というのだけど、一度路線バスの旅もしてみたいなと思っています。