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北の風に吹かれて~独り漫遊記~

町歩きを中心に、日々の出来事を綴ります。 
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ロシアとの関わり

2017-09-20 20:25:30 | 函館






八幡坂沿いにある「在札幌ロシア連邦大使館領事部函館支部」の建物。
1994年に開校した、ロシアの政治・経済・文化を学ぶ学校である「ロシア極東連邦総合大学函館校」とも並んでいます。

この大学が開校する二年前、1992年の7月28日、函館市と、ロシア極東部のウラジオストク市が姉妹都市提携を結びました。
提携から二年後のこの大学の開港や、2002年には、市立函館博物館と、ウラジオストク市にある国立アルセニエフ博物館とが提携を結ぶなど、両市は様々な分野で交流を深めあう関係となっています。

というわけで、函館とロシアとの関わりを示すスポットを幾つか紹介していきましょう。





西部地区にある、日蓮宗の「実行寺(じつぎょうじ)」
1700年代半ばの創建とされている由緒ある寺院ですが、1854年に日露和親条約(「日米和親条約」は歴史の授業で習ったけど、ロシアとも条約が結ばれていたのです)が締結された後の1858年、この敷地内にロシアの仮領事館が開設されました。








もう何度も紹介している、おなじみの「函館ハリストス正教会」
1858年に函館にやって来た初代ロシア領事ゴシケーヴィチが、1860年に建てた領事館付属聖堂が、この教会の前進となっています。
初代司祭が病気で帰国した後、1861年に二代目司祭ニコライが来函し、この聖堂を拠点として、日本で初めてロシア正教を布教しました。
そういう点で、ここは、函館とロシアのみならず、日本とロシアの関わりの歴史にも大きな意味を残す場所です。
1907年の大火で建物が焼失してしまいましたが、1916年に、ロシア風ビザンチン様式の聖堂として再建されています。





幸坂沿いにある「旧ロシア領事館」

ハリストス正教会に設置された領事館が1866年に火災で焼失してしまい、1903年に領事館の新築工事が着手されましたが、そんな折も折、翌1904年に日露戦争が勃発し、工事は中断。ようやく1906年に完成するも翌1907年の大火で焼失し、そのまた翌年の1908年に、レンガ造り二階建として再建されています。
1917年、ロシア革命によってロシアがソ連となり、引き続きソ連領事館となりますが、1944年に最後の領事が引き揚げたことで閉館。その後、函館市が購入し、1964年から1996年まで、「市立道南青年の家」として活用されました。
現在は施設としての用には供されておらず、外観のみ見学可能となっています。





いきなり住宅街に移りました。
特にスポットらしいスポットもなさそうですが、ここは、函館に住みついたロシア人達の集落が存していたとされる場所です。

日露戦争終結後の1907年に「日露漁業協約」が締結され、漁業関係で繋がりが増したことにより、漁業関係者の多くが西部地区に住居を構えましたが、北洋漁業における必要性もあり、市民によるロシア語熱が高まり、ロシア語を研究・学習する会なども誕生しました。
その後、1917年のロシア革命やその後の内戦、さらには日本などによるシベリア出兵などを避け、多くの白系ロシア人や宗教的亡命者が、シベリアやサハリンを経由して函館に渡り、市内数ヶ所に集落を構えるようになりました。





そんな集落の一つがあったとされるのが、市内湯川町にある「はこだて療育・自立センター」の付近。(こちら
こうしたは「露助」(「露助」とは、ロシア人に対する蔑称)と呼ばれ、自給自足の生活が営まれていましたが、やがて第二次世界大戦が勃発し、外国人全体への風当たりが強くなると、このの住人たちもソ連のスパイ呼ばわりされるようになり、その多くが日本を離れてしまいました。
そして、戦況が悪化の一途を辿る1944年、先述のとおり最後の領事が引き揚げて領事館が閉館されてしまい、開港以来保ち続けてきた友好関係が、最悪の局面を迎えてしまったのです。

終戦から七十二年、現在は姉妹都市提携も結ばれ、大学も設置されるなど、函館に関して言えば、ロシアとの関係は良好に保たれていますが、現在に至るまでの様々な関係の変遷がわかる場所が幾つもあるということで、こうした視点からの町歩きも面白いと思い、書いてみました。
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人気キャラに遭遇

2017-09-19 21:05:51 | 日々のもろもろ



先日、とあるイベントの会場でたまたま遭遇した、HBCというTBS系ローカル局の、「もんすけ」というキャラクター。
北海道ローカル局のキャラクターというと、HTB(テレビ朝日系)の「onちゃん」が全国区の人気だけど、この「もんすけ」も、来年で生誕二十周年を迎える人気キャラクターです。

私は初めて実物を見ました。
先日、NHKの「どーもくん」を見たけれど、「onちゃん」は、まだ実物を見たことがなかったかも・・・。

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得意不得意

2017-09-18 18:59:53 | 函館



もはや「愛読書」の域に達しているこの本。
今年も本番まであと二ヶ月を切りました。

さて、「はこだて検定合格者の会」が先月から開催している「受験相談会」で、私も何度か当番で参加したのだが、何人かの方とお話しさせていただいた中で印象に残っているのが、得意分野と不得意分野の話。

このテキストは全部で七つの章で構成されており、それは、


第1章「政治・経済」

第2章「歴史」

第3章「自然・景観」

第4章「生活」

第5章「文化・生活・スポーツ」

第6章「周辺地域を歩く」

第7章「函館ガイド&ナビゲート」


なのだけど、この二年間勉強してきて思うのが、学生時代の得意不得意がそのまま出てるなあということ。

中学高校時代の私は完全な文系で、大学受験の時は迷わず日本史を選択し、地理も好きだったこともあって、この七つの中でも、第2章と、第3章のうち、地理的な要素の問題は割と得意だと思っているのだが、同じ社会科でも政治・経済は苦手で(記憶に間違いがなければ、高3の時、日本史と地理は「5」だったのに、政治・経済は「3」だった)、実際今でも、第1章の内容はなかなか覚えられず、過去問を解いても正解率が低いのが現状。
また、理系科目はもっと苦手だったこともあり、第3章のうち理科的な要素の問題はなかなか覚えられないし、他に第4章も、元々函館に縁もゆかりもないせいか、方言や生活習慣、郷土料理などの内容は、頭に入れても、体に染みついていないせいか、時間が経てば忘れちゃったりして、やはり過去問でも正解率が低かったりしている。
勉強していて、歴史については、市販の本を買ったり図書館で借りたりしてでも色々なことを覚えたいという気持ちが強いのだが、他はあまりというのが正直なところで、このブログで紹介している函館のスポットも、最近は歴史関連に異常なまでに偏ってしまっているのは、正にそれゆえといったところか。

さ、残り二ヶ月弱、せめて今年は、苦手な分野で取りこぼしをしないように頑張ってみるか。
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まだまだ油断は禁物

2017-09-18 16:09:06 | 日々のもろもろ
【台風情報】台風18号桧山地方に上陸、渡島地方の上陸は10年ぶり、引き続き暴風、土砂災害に警戒を(函館新聞)


函館市内でも、建物の損壊や河川の氾濫による避難準備情報の発令などもありました。
函館周辺の道南地方では、知内町と木古内町で、記録的短時間大雨情報が発令され、時間雨量が100ミリを超えた地区もありました。
今はもう収束しましたが、昨年の10号の時もそうだったけど、雨風がピークの時は本当に怖いけど、収まる時は本当に一瞬でした。
これまでの雨で地盤が緩んでいるところでは、土砂災害の危険性が依然として高いままなので、当面は注意が必要です。

さて、先程触れた発令情報、函館市内ということで私にも届いたのだけど、ちょっと気になったのが、Jアラートと同じアプリ、同じメロディーで配信されたということ。
前回のミサイル発射から一週間も経っておらず、Jアラートのメロディーが頭に残っている人も多いと思うので、そこにまた同じメロディーでということで、

「よりによってこんな時(台風の時)にミサイル!?」

とか思った人も多かったのではないだろうか。
私も一瞬、「また(ミサイル)?」と思ったけど、打ち付ける風と雨の音からすぐに台風関連だとわかったので、あのメロディーはとにかく急を要するサインだと覚えておいて、いざという時にしっかりとした行動が取れるようにしておけばよいのでしょうね。

でもどうだろう?「またミサイルかと思ったじゃないか!?」みたいな苦情とか出ていないのかな。出ているとすれば・・・、考えた方がよいのかも。
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近づいてきた

2017-09-17 18:13:45 | 日々のもろもろ
18日の渡島・桧山は大雨、暴風に警戒(函館新聞)


17日18時現在の函館は、風は音を立てているが、雨は小雨程度。
しかし予報によると、台風の中心が、渡島半島北西部を通るコースになっている。
このまま勢力が衰えることがなければ、温帯低気圧に変わることなく、台風のまま道南地方に上陸することも懸念されます。
予報では、日付が変わる頃から雨が強くなりはじめ、明日の正午ごろまでがピークのようなので、大きな被害が生じないことを祈ります。
勿論道南地方だけでなく、台風が通過する全ての地域においてですけどね。
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