『名も無く豊かに元気で面白く』

読んだ本、ニュース、新聞、雑誌の論点整理、備忘録として始めました。浅学非才の身ながら、お役に立てれば幸いです。

『大和魂』

2013-12-06 05:11:53 | 日記

来年2014年は第一次世界大戦が始まった年より100年目に当たります。この戦争の歴史的な意味合いは、ベルサイユ講和会議において、「民族独立の原則」が明確に打ち出されたことであります。結果、ドイツ、オーストリア、ロシアの3帝国が滅亡し、中欧、東欧に一挙に8つの独立国が誕生しました。この時は、アジアやアフリカの植民地支配下の民族が独立するには至りませんでした。第2次世界大戦を経て、アジアやアフリカで数多くの独立国が誕生したのです。500年以上前から始まった植民地支配体制が崩壊し、大英帝国もドイツ帝国も大日本帝国も解体して、世界史の画期的な進歩が行われました。しかし、第2次世界大戦後も、多数の異民族を支配する、「帝国」が2つ存在していました。ソ連と中華人民共和国です。ソ連はロシア帝国の後身で、第1次大戦の際に、領土を減らしましたが、第2次大戦後には領土を増やしています。中国は、第1次大戦の少し前の辛亥革命によって、解体した清帝国を、共産党政権の軍事力によって、強引に再建されたものです。民族独立の時代に、歴史の流れに逆行してなされた行動でした。20年前に、ソ連は民主化とともに15の独立国に解体しました。チェコとスロバキアも分離し、ユーゴスラビアは内戦を経て、7つの国家に分かれました。ヨーロッパ及び中央アジアでは、歴史の進歩である民族独立が加速されたのです。現在存在している、異民族を不当に支配している最大の帝国は「中国」です。かつてはソ連は「悪の帝国」と呼ばれていましたが、中国こそが「悪の帝国」です。現在は中国国内でウイグル人の独立運動が盛んですが、ウイグル人の人口は1千万人、その領土であるかつての東トルキスタンは、中国の領土の1/6です。チベット、ウイグル、モンゴルの3民族の土地だけで、中国領土の半分を超えます。東トルキスタンと全く同質な地域である、カザフスタンやウズべキスタンなどの西トルキスタンの民族は、ソ連崩壊によって完全に独立しました。

中国の民主化と解体こそ、現在の世界が実現しなければならない、課題です。中国は今も、「日本は過去に止まらず、現実においても尖閣諸島を侵略している。」などと批判し、尖閣を含む東シナ海に一方的な防空識別圏を設定するなどの軍事的な挑発を仕掛けてきています。日本は『大和魂』において、侵略国家である中国の犯罪を暴き、歴史の正義を示さなければなりません。(明治学院講師酒井信彦氏参照)

 追加 今日ついに『特定秘密保護法案』強行採決です。政府が急遽提示した第3者機関も独立しているとは言い難いし、野党の維新の会やみんなの党の対応も疑問だらけです。法案に賛成のはずなのに党内対立があるから強行採決には反対(党首らは強行採決に本音で賛成なのかもしれません。)、理解に苦しみます。筆者は今回の不整備法案には反対です。普天間問題などで情報を隠したいのか?米国からの東アジア防衛に関し秘密を共有し日本にも負担を求める要請なのか分かりませんが、立法を軽視しています。成立すれば今後、この法律の曖昧さから訴訟が多発し政府は無駄なお金、時間を使いそうです。

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