『名も無く豊かに元気で面白く』

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東京都知事の権限は絶大『条例・予算・人事・国政に影響』『徹底した情報公開を宣言』

2016-08-03 08:01:02 | 日記

小池新都知事、昨日から始動、絶大な権限の前で徹底した情報公開を宣言。アメリカの英雄リンドバーグの奥さんの言葉を借り『成長や改革、変化の中にこそ本当の安定がある』と語っています。与えられている権限を活用すれば傀儡ではなく2期8年以上の長期政権が可能です。どの位の権限があるのか調べてみました。※下記参照 当面は若狭勝氏が副知事としてオリンピック利権に切り込むかでしょう。安倍改造内閣には無い小池知事の本気度が試されます。若狭氏にとっても自民党で閑職に甘んじるより良いはずです。次は小池新党で国政復帰か?

以下コピー

「最後に都知事に就任したのを機に、心情を申し上げたい。大西洋の無着陸飛行をしたことで有名なリンドバーグさんの奥さん、この方は女性飛行家の草分け的存在であります。このアン・モロウ・リンドバーグさんは『成長や改革、変化の中にこそ本当の安定がある』(といっている)。私はぜひ、都政、東京を大改革し、それはすなわち本当の安定につながることを確信いたしまして、これから都知事としての重責にひとつずつ応え、都民の皆さんに新しい都政がいかに有効であるかということを実感していただけるよう粉骨砕身邁進して参りたいと思います。課題はたくさんございますが、ひとつずつ丁寧に望んで参りたいと考えております」

❷都知事の権限とは

1000万有権者から直接公選されるので、政治的正当性が大きいです。

アメリカの大統領制に近い形ですが、大統領よりも権限は多いです。

まず、条例、予算提出権を持っています。
しかも予算編成は議会の関与を認めない首長(知事)の独占的権限です。

執行機関を代表する知事は政策立案、政策執行のほか、予算案・条例案の作成、地方税の賦課徴収、副知事、教育長など特別職の任命、局長以下一般職員の人事、教育委員や公安委員などの任免および指揮監督の権限を持っています。

次に、議会解散権を持っています。
議会が首長の不信任を議決(2/3以上の出席で出席議員の3/4以上の賛成)したときは、首長は10日以内に議会を解散するか、辞職するかを決めなければならなくなっています。

また今回のような特別な事例がない限り、身分は安定しており4年間任期に就きます。

国家並みの規模


そして、1300万人という一般の県の5,6倍の人口規模と予算12兆円職員数17万人という財政規模、そして知事権限と市長権限の一部を併せ持つ都知事は大きな影響力を持っています。

予算12兆円というのは、インドネシアの国家予算並みです。

国際社会において、東京都は世界的な大都市であり、GDP(国内総生産)は東京都だけでカナダを抜く世界第9位になります。

国政にも大きな影響力


また、東京には政治、行政、経済、情報、文化の中枢機能が集中しているため、国内での影響力もとても大きいです。

例えば、67年から79年まで在任した美濃部亮吉都知事は、老人医療費無料化や公害対策で企業に規制をかけるなどの政策を打ち出し、その影響が全国の自治体に波及、国も排ガス規制の強化に乗り出すなど、公害対策が本格化するきっかとなりました。

99年には、石原慎太郎都知事が当選してディーゼル車排ガス規制などの環境対策が始まると、国も省庁改編で環境省を設置、本格的な環境対策に乗り出すようになりました。

このように、一つの都に留まらず大きな影響力を持ちます。
そういう意味で東京都知事選は、他の県の知事とは違った意味を持ちます。

コメント (2)
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