ルノーは、ディーゼルエンジンから出る排気ガスの量が規制値より多かったということで、フランスの競争不正抑止総局の立ち入り調査を受けていましたが、フランス政府による『報告書はルノー車のNOxが欧州連合(EU)の基準値を9~11倍上回っていたとしたが、疑惑には触れなかった。』『ルノーのスポーツタイプ多目的車(SUV)「キャプチャー」が、試験時には運転時よりもNOxを5倍浄化できるように不正ソフトを設定していた疑いがある』まさかの隠ぺい疑惑です。ルノーの子会社、日産自動車による不正ソフトを使い、窮地に陥っている、隠ぺい企業三菱自動車買収にも影響を与えそうです。政府による関与が本当に行われていたとすればことは深刻です。世界的に次々に経済不正が明らかになり、刑罰の割に利益が大きい、不正がバレなかったら結果オーライ。現在の世界経済の盲点が明らかになりつつあります。
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英紙フィナンシャル・タイムズ(電子版)は22日、フランス自動車大手ルノーの排ガス検査で窒素酸化物(NOx)排出量が基準を9~11倍上回っていたにもかかわらず、仏政府は公表しなかったと報じた。仏政府はルノー株約20%を保有する筆頭株主で、隠蔽(いんぺい)の可能性を指摘している。
仏当局はドイツ・フォルクスワーゲン(VW)の排ガス不正発覚を受けて内外のメーカーを調査。ルノー車はテスト時と実際の走行時の排出量が異なり、VW同様不正ソフト搭載の疑いも浮上したが、報告書には明記していなかった。
仏政府当局者は情報隠蔽を否定。ルノーも不正ソフト搭載を否定している。