来年夏の都議選に関して、「都議選の全42選挙区のうち、文京区や渋谷区、武蔵野市、小金井市、多摩地区など、公明党が候補者を擁立していない選挙区が島部を除き22あります。公明党が『小池新党』にこっそり票を回せば、オセロのようにひっくり返る可能性が出てくる。最悪、自民党は現有の60議席から半数近くを失うでしょう」という衝撃的な予想も専門家の間から上がっています。自民党都議まさかの30人落選となれば国政、次の「東京選挙区衆議院選」にも影響も与えることになるでしょう。もはや、自民党都議たちは建前はさて置き、年収1700万円議会が開催される都度、日当が1万円から1万2千円支給されます。庶民感覚とかけ離れた報酬を維持するため生き残りに必死になるはずです。
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今月10日に開催された小池百合子政経塾の中での小池都知事は、「立候補したいという素晴らしい人材を、形はどうあれ後押ししたい」と述べ、来夏の都議選で、自身が設立した政治塾「希望の塾」から候補者を擁立することに意欲を示した。
この発言によって、来夏に行われる小池知事と都議会自民党の対立は明確に示された。
希望の塾塾生の8割に当たる3,000人が出馬希望と言われており、人数という意味では「タマ」は用意されそうだ。
あとはやるからには失敗が許されない全面対決。
「タマ」の質をどれだけ高めていけるかだろう。
こうした中、今月14日、都議会公明党が都議会自民党との連携を見直し、知事との関係についても「「東京大改革は大賛成だ。いいものはどんどん進めていく」と大きく舵を切った。
穏やかでないのは都議会自民党だろう。
公明党との連携解消は、単に都議会運営の中での数の問題だけではなく、選挙区によっては候補者や自民党支持の票の上に公明票が乗っている可能性があるからだ。
ましてや小池知事との戦いにおいては、自民党票すら分裂することが目に見えている。
都議会自民党の中には尻に火がついている議員も少なくなくなっているはずだ。
今後本格化するのは自民党都議の引き抜き、都議会自民分裂…
こうした状況が影響したと考えられるが、週末の17日に、年明け1月に告示となる千代田区長選挙に自民党都連の支援を受けての立候補準備をしていると言われていた佐々木信夫 中央大学教授が出馬を辞退することを明らかにした。
千代田区と言えば都議会のドンとして注目されている内田茂 前自民党都連幹事長のお膝元である。
千代田区長選挙では、現職の石川雅己区長を小池知事が支援することを明らかにしており、内田都議を中心にした都議会自民党や自民党都連としては何としても倒したい「代理戦争」でもあった。
今月になって慌ただしいほど急激に変化のある都議会を取り巻く政局だが、この事一つを見ても公明党の「連携見直し」の影響力の強さが見える。
実際には公明党は、「国政とは別」としており、国政における自公の連立が崩れたわけではない。
知事との関係についても「是々非々」ともしており、選挙までには状況はどう二転三転するか分からない状況ではある事も触れておきたいと思う。
★2013年都議会議員選挙「選挙力」ワースト議員についても見てみよう。
最も今回設定した「選挙力」が低かったのは、0.7Pのもろずみみのる議員(かがやけ・八王子市)だった。
次いで低かったのが、3.0Pで木村もとなり議員(自由・小金井市)、3.5Pの島崎よしじ議員(自由・武蔵野市)、5.3Pの米倉春奈議員(共産・豊島区)、5.7Pの小松久子議員(ネット・杉並区)、6.1Pの田中朝子議員(民進・杉並区)、7.1Pの河野ゆりえ議員(共産党・江戸川区)、8.4Pの石毛しげる議員(民進・西東京市) 、8.7Pの鈴木隆道議員(自民・目黒区)、9.1Pの大西さとる議員(民進・足立区)と並ぶ。
このデータだけ見れば、「なるほどこの順番でしたから落選していくのか」と思う方もいるかもしれないが、そういうわけではない。
例えば、最下位となったもろずみみのる議員は当時みんなの党の公認候補として挑戦しているが、現在所属する「かがやけTokyo」と言えば、都知事選当時、唯一の小池百合子支持を明確に示した会派でもある。
来夏の都議会議員選挙においても実質「小池知事支持」が確実に決まっている数少ない候補という事を考えれば、むしろ現職である候補は逆に当選に最も近い議員の一人とも言えるかもしれないからだ。
高橋亮平氏
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