日馬富士の引退は、今後傷害容疑で書類送検する方針の鳥取県警や、起訴などの処分を決める検察の判断にも影響を及ぼすとみられているようですが、今回、日本相撲協会は独自に調査も出来ず、機能しませんでした。機能不全になった最大の原因は一方の当事者の親替わりでもあり、巡業部長でありながら聞き取りに応じなかった貴乃花親方でしょう。今後、何故このような事態になったのか?モンゴル力士の八百長疑惑も浮上しており、事実を明らかにする責任があります。貴ノ岩をモンゴル人の集まりに参加させなかった理由が八百長疑惑でそのことで揉めていたのであれば話は違ってきます。さらに、混乱を拡大させた元小結・旭鷲山のダバー・バトバヤル氏(44)が、モンゴルのバトトルガ大統領の補佐官職を解任されました。事件発覚後、同氏が日本の複数のテレビ情報番組に出演して、発言していたことに関係があるとみられる。幕内・貴ノ岩(貴乃花)が負傷した写真を公開するなどし、日馬富士に印籠を渡しましたが、証言の信ぴょう性には疑いの声が上がっていました。
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場所中は口を閉ざしていた伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)が、暴行問題に関してようやく口を開いた。会見冒頭で謝罪を行いながらも「酒癖悪いとか乱暴するとか、そういったところは私自身見たことも聞いたこともありませんでした。今回、なぜこのようなことになったのか、ただ不思議というか残念でなりません」と不思議がった。貴乃花親方(元横綱)と貴ノ岩が、いまだに口を開いていないだけに、真相を知りたそうだった。
報道陣からの厳しい質問に、感情を表す場面もあった。これまでの自分の対応について聞かれ「全部筋道通してやってきました」ときっぱり。さらに食い下がる記者に「すぐに謝罪した。電話もした。謝罪に行くと断られたこともあったけど、そういったことはきちんとやった」と語気を強めた。謝罪の気持ちは間違いなくあったが、ぶつけようのない感情がどこか残っていた。