北朝鮮は総人口が約2400万人で、120万人の朝鮮人民軍を擁しています。さらに「先軍政治」で若者に10年間もの兵役義務を科してきました。今後は一転、朝鮮人民軍の大量リストラが金正恩氏の至上命題です。
大幅な兵員削減は軍部の既得権益を大きく損なう。今後、❷の北朝鮮憲法に背く金正恩氏に不満を持つであろう軍部は今後、政情不安の火種になり、リストラされるであろう多くの兵士は食うに困り、クーデターに発展しかねない。北朝鮮国内景気を良くするには日本・韓国・米国・中国など外国からの大規模な経済援助と直接投資の早期誘致が必要不可欠。現実的には、外国投資奨励と海外出稼ぎ容認を組み合わせることになるはずですが、国連制裁・拉致問題もあり、簡単にはいかない。カリスマ性を失った金正恩氏に対する不満により、飢えた民心が乱れて、国家転覆のクーデターに発展し、収拾不能の混乱を招く可能性が高い。クライシス無しで、持続的な高度経済成長で国民の旺盛な消費欲を刺激して、世襲独裁体制への不満を封じ込められるかどうか?確率的にはゼロに近い。金正恩氏は核完全放棄で「外部の敵」からは体制保証を貰える。だが「飢えに苦しむ内部の敵≒朝鮮人民軍」から世襲独裁体制の安心立命を得られる保証はどこにもなし、民主主義国家の米国が民心に背を向け、独裁者に体制保証することは不可能です。
以下抜粋コピー
アメリカのトランプ大統領は演説で、6月12日にシンガポールで開催する北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)党委員長との初の首脳会談について、「大成功を収めるだろう」と述べました。
「私は6月12日にシンガポールで世界の平和で安全な未来を追求するため、金正恩党委員長と会談する。大成功を収めるだろう」(アメリカ トランプ大統領)
トランプ大統領は史上初の米朝首脳会談を6月12日にシンガポールで開くと発表してから初めての演説をインディアナ州で行い、首脳会談は「大成功を収めるだろう」と強調しました。
さらに、北朝鮮との関係は「よい」と述べた上で、「何かとてもいいことが起きつつある」「それは日本、韓国、中国、みんなにとってとても重要なことだ」と訴えました。
トランプ氏はイラン核合意からの離脱や、北朝鮮に拘束されていた3人のアメリカ人の解放、そして、米朝首脳会談開催の決定など最近のアメリカの外交を踏まえて「アメリカが再び信頼されるようになってきている」とアピールしました。
❷北朝鮮憲法の序文には「金正日(キム・ジョンイル)同志は…先軍政治で金日成(キム・イルソン)同志の高貴な遺産である社会主義戦取物を光栄に守護し、わが祖国を不敗の政治思想強国、核保有国、無敵の軍事強国に転変させ、強盛国家建設の輝かしい大通路を開かれた」という部分を追加した。