『名も無く豊かに元気で面白く』

読んだ本、ニュース、新聞、雑誌の論点整理、備忘録として始めました。浅学非才の身ながら、お役に立てれば幸いです。

和歌山地検“紀州のドン・ファン事件”で「5年前詐欺罪・追起訴のウルトラC作戦」

2021-06-12 03:54:06 | 日記
元妻の須藤早貴被告による資産家・野崎幸助さん殺害容疑ですが、カネ目的の結婚が夢破れそうになったから殺害に
至ったというストーリーはとてもわかりやすいだけに、裁判員裁判となる地裁判決は無期懲役になる可能性は十分ある。
焦点は高裁での判断と言えるかもしれない。そこに向け、和歌山地検が5年前事件追起訴のウルトラC作戦に出ました。
和歌山地検は再審請求で威信をかけて戦っている和歌山毒物カレー事件も担当しており、今後の展開は注目です。
以下抜粋コピー

“紀州のドン・ファン”こと和歌山県田辺市の資産家・野崎幸助さん(当時77)が急性覚醒剤中毒で死亡した事件で
殺人と覚醒剤取締法違反の罪で起訴した元妻の須藤早貴被告(25)について和歌山地検は9日、2015~16年に
札幌市の60代男性から計約2981万円をだまし取ったとして詐欺罪で追起訴した。起訴状によると須藤被告は
15年3月に札幌市内で男性に「(第三者に)弁償しなければならない」とウソをつき300万円を詐取。同年6~7
月には「海外留学の準備金の支払いを助けてほしい」と再びウソを言って1507万円、16年1月にも第三者への
弁償金名目で約1174万円をそれぞれだまし取った。15年といえば、札幌市出身の須藤被告が高校を卒業し、地元
の美容専門学校に通っていたころ。「体験実習での美容師の仕事の大変さが割に合わず、『楽して金儲けしたい』と
知人にボヤいている。この詐欺事件で味をしめたことが、“後妻業”のきっかけとなったのかも」(事情通)須藤被告は
野崎さん殺害について黙秘を続けているとみられる。殺人罪などで起訴した日に詐欺容疑で再逮捕し今回の追起訴に至
った理由について、至道法律事務所の岡筋泰之弁護士はこう話す。「起訴後は保釈申請を行うことができる。殺人罪を
否認している中での起訴なので保釈は容易ではないでしょうが、再逮捕でまずは身柄拘束を確実にする。通常、起訴後
は被告人の取り調べができないですが、詐欺罪に関することとはいえ、取り調べを続行することができます」ほかにも
当局側にこんなメリットがあるという。「詐欺罪を認めれば『殺人もやっているのでは』と裁判員が印象操作される
可能性があります。もし争ったとしても、証拠があって有罪に持ち込めそうなら『ウソの弁解をした=殺人罪もウソの
弁解だろう』として、供述の信用性に影響が出てくるところです」地検は認否を明らかにしていないが、殺人罪につい
ては状況証拠だけが頼りといわれるだけに、さまざまな思惑がありそうだ。
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