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温家宝一家“27億ドル巨額蓄財”を手助けしたデズモンド氏が中国共産党の闇を告白

2024-12-18 06:37:10 | 日記
共産党の本質とは、中国の人民と領土を永遠に支配し続けたいという願望。
告白者デズモンド氏の元妻ホイットニー氏の失踪当時、温家宝氏をはじめ彼女と親しかった人物に彼女の救出を懇願したが、誰一人として力を貸す者はいなかったという。その中には、習近平政権の最高指導部である党中央政治局常務委員7人のうちの1人で、数十年にわたり中国の経済改革を支えた王岐山前国家副主席もいた。
「この絶大な権力を持っていた王岐山と、ホイットニーは中南海(党本部)で頻繁に面談する仲でした。当時、王の上司だった温家宝の心中を知る上で、彼女の情報は貴重だった。子のいない彼にとって、娘のような存在でもあったようです。しかし他ならぬ王岐山自身が、規律検査委員会のトップとしてホイットニーの拘束を承認したのです」
 こうした経験の中で、デズモンド氏は中国共産党の「本質」が見えてきたという。それは現在、世界中に流布する「好戦的な拡張主義者であり、世界の覇権を握ろうという野心に満ちている」といった中国のイメージとはやや異なる。 
「共産党の本質とは何か。それは、中国の人民と領土を永遠に支配し続けたいという願望。そして、この願望を阻むものに対する強烈な“恐怖”です。共産党の長期独裁政権を脅かすものに強い“恐怖”を感じ、徹底的に排除しようとする。これはもう“動物の本能”と言っていいでしょう。
 皮肉なことに共産党は、中国の国力が増すにつれ、この恐怖をより一層強く感じるようになっています。経済や外交の影響力が増したがゆえに、他国から反発を常に受ける。その反発が共産党の統治に対する脅威に見えるというジレンマに陥っているのです。この結果、中国は他国から覇権的に見える行動に走るのです」
シャム氏が身をもって経験し、この本で暴露したのは、中国経済は巨大なクローニー・キャピタリズム(縁故資本主義)だったという現実だ。
この仕組みの中で常に利益を得るのは、習近平氏のような革命家たちの息子や娘である。彼らは政治に影響力を行使するのみならず、経済の中心をも占めている。中国において、本当の資本家は彼ら「赤い血族」なのだ。

中国で失踪した企業家は、シャム氏の元妻だけではない。ほふられる家畜のように、次々と姿を消している。
失踪したシャム氏の元妻は、生きているのか死んでいるのかすら定かではなかった。しかし4年を経て、英文版の「レッド・ルーレット」が発売される2日前に突如、生存が明らかになった。シャム氏に電話をかけてきたのだ。
元妻はシャム氏に出版を断念するよう迫り、それが拒絶されると次のように告げた。
「恩義を忘れるな、党に背く者に良い結末などない」
それでもシャム氏は、中国共産党の闇を本で暴露する。この手の本はくだらない経済本の何百倍もの価値がある。

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