今日は伝教大師が弘法大師にしばらくは天台の修行に勤しみたいとする書状を出された日
「忽ち迎問(げいもん)を承けて、伏して下情を慰む。雨寒し。伏しておもんみれば、闍梨、持念安穏ならむ。最澄いたる所、未だ了らず。頂拝未だ由あらず。不信の衆生は己身にあり、おもうに、方便を設けて吸引せむのみ。窮子(法華経信解品に説く長者窮子の教えのように仏性を悟れていない衆生)の驚き未だ息まず。暫く一乗の門(諸法実相と . . . 本文を読む
・今日、天平九年736、十月二十六日、道慈律師が大極殿で鎮護国家のために最勝王経を講じられました。續日本紀に「天平九年(七三七)十月丙寅廿六丙寅。講金光明最勝王経于大極殿。朝廷之儀、一同元日。請律師道慈為講師。堅蔵為読師。聴衆一百。沙弥一百。」とあります。道慈律師は奈良時代の僧。大安寺流の祖。大和の人。701年入唐、元康から三論を、善無畏ぜんむいから密教を学ぶ。求聞持法も招来したといわれる。718 . . . 本文を読む