福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

今日は彼岸の入りでまた三百日の功徳日でもあります

2017-09-20 | 法話

今日9月20日は彼岸の入りです。また三百日の功徳日でもあります。9月23日(土)が彼岸の中日、 9月26日(火)が彼岸明けです。
多くの寺で彼岸会法要が営まれます。またお墓参り、先祖供養も行われます。
お彼岸に法要が行われるようになったのは、平安中期浄土信仰によって春分秋分に真西に沈む太陽を見て西方極楽浄土を観想する日想観という修行が流行したことによるとされます。特に四天王寺西門が極楽の東門に通じていると信仰され人々は西日を拝んだあとそのまま大阪湾に入水したといいます。また春分秋分は農作業上の目安であったのでこの日は特に太陽を特別な恵みを与えてくださるものとして拝んだといいます。 その時先祖の霊も子孫の繁栄の為に子孫のもとに戻ると考えられました。 こうしていまでもご先祖の霊魂は子孫の所に来られるのですから、子孫はご先祖を喜ばせてまた霊界へ送り返さなければなりません。先祖供養の必要な所以です「今日彼岸菩提の種をまく日かな」(芭蕉)。
国民の祝日に関する法、第2条では、「 秋分日 祖先をうやまい、なくなつた人々をしのぶ。」と記されています。

「彼岸」とは サンスクリット語pāramitāパーラミターの訳で、正しくは「到彼岸」即ち生死輪廻の此岸を離れて涅槃常楽の彼岸に到達するという意味です。原語「パーラミター」は「(到)彼岸」と同時に「波羅蜜(多)」とも音訳されます。
「波羅蜜」とは何なのか? この「パーラミター」は布施・持戒 ・忍辱・精進・禅定・智慧 の6種の徳に分類されます(六波羅蜜といいます)。この六種の徳目を実践することにより「真理の世界」に至るということです。
六波羅蜜はこの世で実践できなければ意味が有りません。そう考えると、彼岸(真理の世界)は遥か彼方ではなくいまここにあることにに気がつきます。そして現世で生きている者が六波羅蜜を実践してその徳を先祖に回向することにより先祖も佛果を増進できるのです。先祖の菩提のことを考えると必死で今日だけでも六波羅蜜を護りたいと思います。

・護国寺では23日13時より彼岸会中日法要が執り行われます。 ・高野山東京別院では 20日(水) 秋の彼岸会(午後1時~読経・20分~法話・2時~法要) ・川崎大師では 20日に遍路大師年祭14:00~ 遍路大師尊像前 21日に二箇大法要14:00~ 大本堂 ・高幡不動では 23日に彼岸会法要、7時より大日堂 ・浅草寺では 9月23日(土) 彼岸会…午前10時 於 本堂 放生会…午前10時45分頃 於 淡島堂 ・増上寺も23日に 秋季彼岸中日大法要 10:00 法話 生野善應 上人、11:00 法要 御親修
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