福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

佛説灌洗佛形像經

2024-04-08 | 諸経

佛説灌洗佛形像經
西晋沙門釋法炬譯
爾時、佛、摩訶刹頭諸天人民に告げたまはく。「皆一心に聽け」。佛
言く。「人身難得。無爲道亦然。佛世には値ひ難し。吾れ本より阿僧祇劫時從り、身爲白衣累劫積徳、毎生自剋して五道を展轉し、財寶を貪らず、身を棄てて施與して、愛惜する所なし。
自ら致して王太子と爲。四月八日夜半明星出時をもって、生れて地に墮ちて七歩行じ、右手を擧て言く、「天上天下唯だ吾れを尊と爲す。當爲天人作無上師。」太子生時に地は大動を爲す。第一四天王乃至梵天・忉利天王、其中諸天各の十二種香を持し、雜種名花を和湯し以って太子を浴す。太子成佛道を得、聖法を開現し、群氓を濟度す。佛諸天人民に告げたまはく。十方諸佛は皆な四月八日夜半時を用いて生れる。十方諸佛皆四月八日夜半時を用いて出家・入山學道す。十方諸佛皆四月八日夜半時用いて成佛す。十方諸佛皆四月八日夜半時を用いて般涅槃す。佛言。四月八日を用いる所以なる者は、春夏之際を以て殃罪悉く畢り、萬物普く生じ、毒氣未だ行なわれず。不寒不、時氣和適。正是佛生之日。諸善男子善女人。佛滅後に於いて當に至心念佛無量功徳之力により佛形像を浴して佛在時の如くせば、福無量不可稱數を得。佛言。「我本と菩薩道を行ぜし時。三十六返天王釋と爲る。三十六反轉輪聖王と作る。三十六返飛行皇帝と作る。諸の佛弟子有りて信心善意の者は、當に十方諸佛の功徳を念ずべし。善若し香花雜物を以って佛形像を浴せん者は所願皆な得。諸天龍神常に隨って擁護し皆當證明す。」佛諸弟子に告げたまわく、「夫れ人身得難し、經法聞き難し。其れ天人有って能く自ら妻子之分五家財物減損するものは、佛形を浴することを用いよ。道生生不與死會者可得。精進勇猛如釋迦文佛を欲求する者は得ベシ。文殊師利阿惟越致菩薩の如くなるを欲求する者は得べし。轉輪聖王飛行教化を欲求する者は得べし。辟支佛阿羅漢を欲求する者は得べし。欲求永離三惡道を欲求する者は得べし。天上人間に生じて富樂を欲求する者は得べし。百子千孫を欲求する者は得べし。長壽無病を欲求する者は得べし。世間人民の貪欲なること海の如し。寧ろ身上一臠肉を割くとも、一錢物を出して人に與ふることを肯ぜず。人生れる時には一錢も持ちて來ず。死も亦た一錢も持たずして去る。財物世間に在るが故に、人死して當に獨去して此の如く憶い苦しむ。乃ち佛形像を浴する者は、是の功徳を持して生死相隨無有斷期。佛言。若人有一善之心。是の功徳をなす者は、諸天善神天龍八部四天王等、僉然せんぜん擁護す。佛形像浴せば福報所生し、常に清淨を得、是の因縁によって成佛道を得る。

佛言。好香を持して佛形像を浴する者は、其福智を自得し、清淨に在って功徳名聞す。諸の好華を持して佛上に散ずる者は、其福端政好色を自得すること 雙比有ることなし。諸の幡を持して上佛する者は其福を自得す。在所從生當得自然好衣無極。佛言。我累功積
徳行善至誠。持戒忍辱精進一心智慧。乃ち自致得作佛。今日賢者某甲皆慈心好意を爲す。

佛道に信向し、度脱を欲求し、種種香花を持して、佛形像を浴するは、皆な七世父母五種親屬兄弟妻子厄難中に在るが為の故なり。十方五道中苦を勤むるが為の故に、人民愚癡にして佛道不信なるが故に。其後世生をして人とならしめ、端好潔白衆人所敬、塵垢不著身。生に從って常に佛會と在所す。生に従って常に法會と在所す。生に従って常に比丘僧會と在所す。某甲を明經ならしめ、智慧曉了。佛十二部經。四阿含。安般守意。三十七品。四意止。四意斷。四神足。五根。五力。七覺。八直行道。若し能く至心佛道を求める者は疾く阿惟越致令其得佛三十二相・八十種好紫磨金色・十種力・四無所畏・十八不共を得、口に八種音聲を出し、飛行洞視在所に至到し、諸天龍・鬼神・鬼子母・官屬其身を擁護し、行出入當に安隱を得せしむ。若し山中行も不逢虎狼。若し軍旅に入っても不被兵甲。若し江湖を行けども不逢風波。床上をして病痩者あることなさしむ。當令縣官無呼召者。妻子女あれば産生難をして安隱を得せしむ。若し行って賈販すれば財利百倍す。衆の邪惡氣不得妄干。水火盜賊怨家債主妄害することを得ず。口舌消滅して皆な厭伏せしむ。其
精進をして中悔を得ることなさしむ。菩薩の如く行じて、佛の如く得道す。
 佛説灌洗佛形像經

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