続史愚抄/ 文中三年(1374)応安七年六月八日条
「八日 常住院大僧正良瑜(注1) 五壇法(注2)ヲ義満ノ第(邸)ニ修シ 三星合(注3)ヲ祈祷ス」
この時代、天皇は、南朝が長慶天皇、北朝が後円融天皇。室町幕府将軍は足利義満。
(注1)ウキぺデアには「良瑜」・・天台寺門宗の僧侶。二条兼基の子。園城寺長吏(108・112・120世)。
実相院の増仁に伝法灌頂を受けた後、園城寺に入って良慶・道瑜に学ぶ。園城寺の院家である常住院の門跡となり、熊野三山検校を兼ねる。後に大僧正に叙され、貞治2年(1363年)に園城寺長吏に任じられ、以降計3回にわたって務めた。明徳元年(1390年)に准三宮となる。 年上の甥である二条良基の庇護を受け、持明院統代々の天皇の護持僧を務めた他、当時室町幕府・足利将軍家との関係が希薄であった寺門派の中で初めて武家護持僧を務めた・・」
(注2)五壇法とは五大明王(不動明王・降三世明王・大威徳明王・軍荼利明王・金剛夜叉明王)に国家安穏を祈願する修法。
(注3)
① 陰陽道でいう厄年の一。太歳・太陰・客気の三神が合すること。災害が多いという。 ② 金星・木星・火星が重なり合うこと。凶兆
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