華厳経盧遮那佛品より「・・衆生垢穢なれば国は清浄ならず。行業無量なれば世界も同じからず。諸仏の刹海の浄き荘厳蔵は離垢の雑宝を以て校飾をなし、無垢なる宏海の願海を長養して仏子能く無数の国土を清める。・・」
逆に維摩経には「衆生清きがゆえに国土清し」という有名な句があり、法華義疏には「則人尊今辨在處則處貴也」(人尊きがゆえに所尊し)とあります。「所」とは家庭・地域・組織・国・地球でしょう。
なお道元禅師も「正法眼蔵・洗浄」で「大比丘三千威儀経に云う、浄身とは大小便を洗ひ十指爪を剪る。しかあれば、身心これ不染汚なれども、浄身の法あり、浄心の法あり。ただ身心をきよむるのみにあらず、国土樹下をもきよむるなり。国土いまだかって塵穢あらざれどもきよむるは諸佛所護念なり。・・」とおしゃっていました。(修行者が身心を清めるのは諸仏の加護を得て国土を清めることになる、というのです。尊いことです。心すべきことです。)
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