先ほどNHKBSで「三島由紀夫 最後の叫び」という番組を放映していました。思わず最後まで見ました。
三島由紀夫の檄文を再度確認したくて検索すると以下のようにありました。
「・・・われわれは戦後の日本が、経済的繁栄にうつつを抜かし、国の大本を忘れ、国民精神を失ひ、本を正さずして末に走り、その場しのぎと偽善に陥り、自ら魂の空白状態へ落ち込んでゆくのを見た。政治は矛盾の糊塗、自己の保身、権力欲、偽善にのみ捧げられ、国家百年の大計は外国に委ね、敗戦の汚辱は払拭されずにただごまかされ、日本人自ら日本の歴史と伝統を涜してゆくのを、歯噛みをしながら見てゐなければならなかつた。・・」
三島の自決から50年、いまや経済的繁栄も無く、残るは「(民族の)魂の空白」「政治の自己保身・権力欲」「国家百年の大計を外国に委ねる」という無残な残滓です。しかしこれは既に明治維新の指導者がすでにその路線を敷いてしまっていたのです。明治の廃仏毀釈・西欧崇拝・拝金主義・権力闘争などすべてが今日の日本の姿をい早々と準備していたのです。