般若心経には最初に「観自在菩薩行深般若波羅蜜多時照見五蘊皆空度一切苦厄」とでてきてなお「菩提薩埵依般若波羅蜜多故・・究竟涅槃」「三世諸仏、依般若波羅蜜多故、得阿耨多羅三藐三菩提。故知、般若波羅蜜多、是大神呪、是大明呪、是無上呪、是無等等呪、能除一切苦、真実不虚。」と出てきます。苦を抜き、諸仏をも悟りに導いたという「般若波羅蜜多」とはなにか?
1、通常の解説では「智慧」の事とされます。しかしどうも . . . 本文を読む
不動明王利益和讃南無や大聖不動尊 諸尊の誓願多き中ことにこの大明王は 三世の契約為しめて過去と現在未来まで 衆生の導きおはしますそもそも母の胎内に 五体の具足し給うも大慈大悲と憐れみて 精心あたえ給うものこの明王の御本誓 かかる證據はお経にもこの大明王所居なし 衆生の心に住むとかや三世の諸仏も悉く 四十二地の諸菩薩も不動の威力によらざれば 正覚とれずとのたまいし斯かれはこの尊礼拝し 一度神呪 . . . 本文を読む
疫病と祈り古来疫病の記録は無数です。しかし其のたびに天下をあげて神仏に般若心経・大般若経・金剛経・仁王経等をあげて祈ってきたのが日本人です。数例を挙げておきます。續日本紀↑「大寶三年703三月戊寅、信濃上野二國疫す。薬を給ひ之を療す。 ・五月丙午、相摸國疫す、藥を賜ひ之を救ふ。・慶雲元年(704元明天皇)三月甲寅、信濃國疫す。藥を給し之を療ず。 ・十二月辛未、是年夏、伊賀伊豆二國疫す。並 . . . 本文を読む
「栄貴を示して栄貴を導き、有疾を現じて有疾を待つ。病に応じて薬を投じ、迷いを悲しんで指南す。(恵果和上は、栄貴を求める者には栄貴を与え、病気の者には病気を治して、応病与薬で迷いを抜いた。大師の「大唐神都青龍寺故三朝國師灌頂阿闍梨耶恵果和上之碑」より。)
密教いや宗教そのものは現世利益がなければここまで何千年も存続できなかったことはだれしも認める所です。霊験は必ずあります。諦めないで祈り続ける事で . . . 本文を読む
先程道を歩いていたら蝉が道路の上であおむけになって翅をばたつかせていました。元気であればすぐ起き上がって飛んでいけるのでしょうがもう寿命でしょうか起き上がることは出来ません。いつまでも仰向けのままです。可哀そうになって拾い上げて近くの木陰の中に入れてやりました。そのあと暫く歩くと今度は道に大きなミミズが出ていてこれも弱弱しく藻掻いていました。木の葉で包んでこれも隣の花畑の中にいれてやりました。四国 . . . 本文を読む
今から十四年前のことです。嫁いだ娘が初めてのお産で実家に帰ってきました。そして小さめの赤ちゃんでしたが無事出産をすませ、一週間ほどで婚家に戻っていきました。ところが二週間ほどたった頃突然鬱病とのことで病院に入院することになりました。産時におこした精神病というのはことのほか気長な治療が必要らしく、その後一進一退の病状が続いて回復は見込めそうにありませんでした。時々調子のよい時は家に帰ってくるのですが . . . 本文を読む
旧約聖書「ヨブ記」には有名なヨブの話が出てきます。
義人ヨブが突然に財産も子供たちも名声もすべて奪われ忌避される皮膚病にまで罹り、度重なる不条理にヨブは自分の生まれを呪います。「ヨブ口を啓ひらきて自己おのれの日を詛へり。 ヨブすなはち言詞を出して云く 我が生れし日亡びうせよ」と。しかし遂に自殺もせず信仰も捨てなかった、という話です。
これを内村鑑三は「世には不幸に会せしため信仰的自殺を遂げし人 . . . 本文を読む
大方廣佛華嚴經卷第一世間淨眼品第一之一
如是我聞。一時佛、摩竭提國寂滅道場に在し、始て正覺を成じたまひし時、其の地は金剛にして嚴淨を具足せり。衆寶雜華を以て莊飾と為し、上妙寶輪は圓滿にして清淨、無量の妙色は種種に莊嚴し猶し大海の如し。寶幢幡蓋は光明照耀、妙香華鬘は周匝圍遶し、七寶の羅網は其上を彌覆し、無盡の寶を雨ふらし顯現自在に、諸の雜寶樹は華葉光茂し、佛神力
の故に、此の道場をして廣博嚴淨な . . . 本文を読む
「仏説観無量壽経」浄土三部経の一。略して『観経』とも称される。この経は釈尊在世当時、王舎城にあった事件を契機として説かれたもの。悪友の提婆達多にそそのかされた阿闍世王が、父頻婆娑羅王を幽閉し、王妃の韋提希夫人をも宮殿の奥に閉じこめた。夫人は遠く耆闍崛山におられる釈尊を心に念じると、釈尊みずから夫人の前に姿を現され、十三の観法が説かれる。この観法の中心は第九の真身観(阿弥陀仏の相好を観ずること)。さ . . . 本文を読む
秘密曼荼羅十住心論に説く邪見の果報又其の瞋惱によって邪僻を懷き正道を信ぜず。今身に邪見にして人の聽法誦經を遮し、自ら飡採(そんさい・心に法味をあじわい、手に経巻を持つ)せざれば、死して即ち當に聾癡地獄に堕し、遐劫中に於いて諸苦惱を受く。受苦既に畢りて畜生中に堕して、三寶四諦之聲を聞けども是れ善なりと知らず。殺害鞭打之聲、是れ惡なりと知らず。此之中に在りて無量に生死す。本因縁をもって若し微善に遇へば . . . 本文を読む
悟れば如何なる形態に生まれようとも大丈夫。「しずかに思ふ時には、何に生まれて何にならむとも思わず、心だにも浄めつるならば、龍・夜叉等の身となりたりとも苦しからず。内證かしこき雑類(悟った様々な存在)の棲む所は、我等が住所には似ず。彼はみな浄土にてあるなり。人体は吉し、雑類・異形は悪し(人間に生まれるのは良くて動物などに生まれるのは悪し)と偏執するは悟り無き故なり。相続の依身(因果の結果としてのこの . . . 本文を読む