ヒヨコ・イン・ザ・ワールド

Fukunosukeとhiyokoのlifelog。

北京2010(その3:新彊伊斯蘭飯荘)

2010-10-27 20:53:04 | 北京2010
Fukunosukeです。


ようやく、北京報告本編です。感動の再会(?)を果たした一行は、食べるぞパワー全開。
※ 一応、この先はもう大した事件は起きませんので。あしからず。


広大な中国は、特色ある様々な地域から成り立っています。首都北京にはそういった省や
自治区政府が「弁事処」という事務所を置いていて、そこが直轄するレストランがあります。
つまり、地方自治体肝煎りの地方料理店。なるほどおいしいらしいのです。

我々がやって来たのは、新彊ウイグル自治区弁事処にある、「新彊伊斯蘭飯荘」。
わー、新彊ウイグルの料理って、どんなのー??



巨大なホールが超満員です。すごい。

ここ、超人気店だそうで、予約必須です。


じゃんじゃん持って来~い!



お、やってるやってる! なにか、八つ当たりの様に食べてます(笑)



食事が脂っこいので、はみ瓜というメロンのような果物を一緒に食べるんだそうです。
  


肉類はほぼ羊。僕は堪んないです。これなんか、ギャー
トルズの肉みたい。見ただけで興奮。



パパもお気に入り。うまいうまいと言いながら、ムシムシ食べてます。



青梗菜に乗っているのは、新彊のキノコ。あっさりしておいしいです。
  
右のは茄子の料理。これもおいしかった。


新彊風のシシカバブです。スパイスがおいしい。
  
右の炒飯は出来損ないの様ですが、動物性油の旨みで美味しい。体に悪いか?


デザートはみんな売り切れで、揚げパイのみ。
ほのかな甘みが飽きないです。



北京に来て最初の夜は、変化球で内陸の珍しい料理を食べました。
このお店はとってもおいしかったです。




hiyokoより: デザートは先に押さえておかないとダメですね。失敗。ちなみに英語が
       全然通じません。食事中はガイドさんがいないので身ぶり手ぶり。
       これもまた楽し、ですが。

       ちなみに、我ら先発隊、お昼は「京味麺大王」というお店で軽めに北京名物
       「炸醤麺(ジャージャー麺)」をいただきました。味はまあまあ。
       でも、夫や父にも食べさせてあげたかったー!
       

北京2010(その2:12時間)

2010-10-24 15:18:28 | 北京2010
Fukunosukeです。



さて、「パパはパスポート持ってないの事件」の顛末です。




08:00 「パスポート持ってない」衝撃の告白に、一同、鯉みたいに口を開けて茫然。
    「なんちゃって持ってました」というオチは望めないみたい。こりゃどう考えても
     間に合わない。無理。絶対絶命。そんな雰囲気、、、。



08:05 何かにピンと来たのか、いち早く気を取り直したhiyoko、猛然と場を仕切りだす。

    hiyo:「たしか午後にも便があるはず。空いてるか聞いてみる!」

    一同、催眠術から醒めたかのように我に帰る。でも結局どうしていいか
    わからずワラワラする。荷物を持ったり降ろしたり、50センチくらい
    横に動いてみたりするだけで、さっぱり役に立たない。

    hiyokoはANAカウンターに突進し、「午後の便ありますかぁ!」と声を張り
    上げる。気押されたのか、ANAの係員は思わず「今日はもうありません」と
    答えてしまう。ならばJALだとhiyokoが指示をだす。僕が隣のJALカウンター
    に行くと、「ANAとエアチャイナの共同運航便があるはずです」と言われる。
    それをhiyokoに伝えると、ANAも慌てて「すみませんありました!」と返事を
    する。しっかりしろANA!あんたまで動転してどうする!
    出発時間を聞く。13:50発、間に合いそうだ! 空席はあるか?


      Fuku:「だけど、どうするの、北京まで一人で来てもらうの?」

      hiyo:「そうよっ!(目はまだ三角)」

      Fuku:「無理だよ!耳が遠くて携帯も使えなくて、どうやって落ち合うの!?
           、、、じゃあ2席にして! 僕が一緒に行くから!」

      hiyo:「えぇ~(泣)」

      パパ:「すまないなー、じゃあ2席ともビジネスにしてくれや」

      hiyo:「えー?高いよ!」

      パパ:「いいんだ!俺が悪いんだから」

      Fuku:(ラッキー!)

      hiyo:「帰りをみんなと同じエコノミーにしても、2人で往復60万円以上だって」          
      
      パパ:「、、、、、、。まあ、それじゃあエコノミーでいいか、、、」

      Fuku:「...」


08:20 手元のチケットはキャンセル料を払ってキャンセル。新しいチケットに買い直し。
    でもしっかり帰りのシートアサインはキープ。あっという間に、2人分のチケットを
    (エコノミーで)手配完了。鬼の手配師hiyokoスゲー!
    目処が立ったところで、叔父夫婦とhiyokoは先発組として出発ゲートへ。僕は
    パパの手を引きタクシーに飛び乗る。


08:30 Fuku:「運転手さん! とにかく横浜まで!」


08:40 車中、なんとも言えない空気が漂う。

      Fuku:「あ、ベイブリッジですねー」

      パパ:「おぉ、、、」

      Fuku:「、、、」

      パパ:「、、、」






08:55 横浜駅着。電車に乗り換えて、更にパパ宅を目指す。


09:00 hiyokoから「こちらはそろそろ搭乗」との連絡入る。


09:30 ついにパパ宅に到着。鍵をかけたキャビネからパスポートを取りだす。


09:40 ネットで、東名高速、東京方面が渋滞していないことを確認する。さらに、駅前
    (家から5分)から10:15発羽田行きのリムジンバスがある事を突き止める。
    こいつで行ける!


10:00 家を出てバス乗り場へ。そぼ降る雨、寒空の下、年寄りの引率はなんか侘しい。
   「でも諦めちゃぁいけない」なんて自分に言い聞かせる。


10:15 リムジンバス搭乗。スムースに行けば、1時間後には羽田に戻れそうだ。


10:45 車中にて。パパ、「次の一手」という囲碁の練習問題を読む。「旅の準備」でも
    読ませたい気もするが、新たな忘れ物が発覚しても困る。寝たふりをする。





11:30 15分遅れで羽田に到着。少し余裕ができたので、腹ごしらえに蕎麦を食べる
    パパは鴨南蛮(温)、僕は鴨せいろ(冷)。なんで気が合う。微妙。


12:15 チェックイン、出国審査を済ませ、待合に入る。


12:40 、、、思いがけず、時間をもてあます。並んで座り、語らっちゃったりする。

    波平:「迷惑をかけるなぁ。すまないなあ。何十回と海外旅行して、こんなこと
        初めてだよ」

    マスオ:「いえいえそんな。それより何とか行けます。よかったじゃないですか」

    波平:「しかし、疲れないようにと思って羽田に前泊までしたのに、これじゃあなぁ、
        いやんなっちゃうなぁ」

    マスオ:(僕もいやんなっちゃいました)


13:29 hiyokoから、「北京に着いた」との報が入る。


13:30 いよいよ搭乗。なんだか半信半疑。ちゃんと行けるよね?




13:45 エアチャイナ。定刻通り出発。




16:30 (ここから1時間時差があります)


    ついに北京空港着!! ここまで来た!


    どうだと言わんばかり得意気に「印籠」じゃない「パスポート」を提示し入国。
    hiyokoに連絡し、ホテルに向かうか、夕飯のレストランに直行するか、道路状況
    等を確認する。


17:30 市内渋滞とのことで、直接レストランを目指す。タクシーをつかまえ、メールで
    送ってもらった店の名前と住所を運転手に見せる。「好」と運転手。もう一息だ。


17:40 順調に車は走る。(車線を跨いで走る車多いなぁー)と余裕すら生まれる。




17:45 すぐに渋滞につかまる。再びあわあわする。



18:15 渋滞はますますひどくなる。レストランの予約は18:30。間に合いそうにない
    今夜は我々だけルームサービスか、、、。



18:30 hiyokoから、「こちらも渋滞でまだレストランに着かない」と連絡が入り、
    少し安心する。




18:40 渋滞で運転手がイライラしているところへ、パパが「車が多いねー」というような
    意味のインチキ中国語を話しかける。一向に通じやしない。運転手も困り顔。
    パパは渋滞が大嫌い。自分の気を紛らせたくて、運転手に話しかけたのだ。

    そのやり取りを見て、ちょっとイラっとする。でもそのくらいの「心のささくれ」は
    許して欲しい。


18:50 hiyokoより「レストランに着いた!」との連絡入る。


18:55 レストランのある通りに入る。どうやらこちらも目的地に近づいたようだ。
    北京までの長い道のりが、ようやく終わろうとしている。



   道 程

     僕の前に道はない
     僕の後ろに道は出来る
     ああ、自然よ
     父よ
     僕を一人立ちにさせた広大な父よ
     僕から目を離さないで守ることをせよ
     常に父の気魄を僕に充たせよ
     この遠い道程のため
     この遠い道程のため



意味は全く関係ないけど、何となく、雰囲気的にこの状況にしっくりくる。




19:00 そしてレストランに到着。hiyoko組に遅れることわずか10分。はかったみたい!
    一同感激の再会を果たす。まるで「生き別れの家族再会」の場面みたいだ。





朝8時のふざけろ発言から12時間。まるで何事もなかったかのように、夕飯のテーブルに
5人が集っている、これはちょっと感慨深いものがあった。


  僕たちは、今日、何かをやり遂げた。



と、ここまで書いてハタと思い至る。なにもお年寄りを引きずりまわさなくても、僕がパス
ポートを取りに行けば、もっと苦労なく済んでいましたね。まあ、そのくらいその時は泡食っ
ていたということで。



(追記)
さすがにこんなことがあれば、さすがのパパも二度と「海外旅行に行きたい」なんて言わない
だろうなーと思っていたら、既に「もう二度と忘れない。今度は台湾か、上海にしよう」などと
言ってます。いやはや。それにしてもまた中華圏(泣)。


(追記2)
Cecilさんすみません。20:30前に一件落着してしまいました。「入浴シーン」は来週のお預け
ということにさせてください。

北京2010(その1:旅は衝撃の告白から)

2010-10-22 06:22:14 | 北京2010
Fukunosukeです。



春の香港家族旅行が楽しかったのか、ことある毎にhiyokoパパは「今度はいつだ?どこに
行く?」とけしかけてくるんです。もちろん大勢で行く旅行は楽しいですが、87才の年令を
考えると、相当こちらも気を使うんですよねー。でも、心待ちにしているし、親孝行しとか
なきゃという訳で、10月の三連休、再び家族旅行と相成りました。

メンバーは香港同様にhiyokoパパ、おじ夫婦、そして我々。行き先は北京です。メンバーも
行き先も香港と変わり映えしない上に、何やらタイミングが悪いんですけど、決行です。


今回は、国際ターミナルオープン前の羽田から出発です(これまたタイミング悪い)。
朝の8時に、羽田に集合。




ところが今回の旅行、とんでもない幕開けをするのです。



※写真は第2ターミナル。イメージ映像ということで。






無事5人が空港で落ち合い、さあチェックインという段で、パパが衝撃の告白をします。


  Fuku:「じゃあお父さん、パスポートを出してください」

  パパ:「あっ!持ってない!」

  Fuku:「へ?、、、は?」

  パパ:「いや、これっぽっちも思わなかった!どうしよう!」

  hiyo:「えぇ(怒)!?」







飛行機の出発まで1時間半。パパのパスポートは、どう行っても片道1時間以上かかる
神奈川中部のお家の戸棚の中。朝の8時にいきなり空港大パニックです。


  僕は“ああ、もう今回の旅は終わった、、、”と思い、

  おじは「だから年寄りにこんな旅行は無理なんだ!」と叫び出し、

  叔母はひたすらおろおろし、

  hiyokoは、これまでに見たことないほど目が三角になり、、、






ごった返す空港でいきなり窮地の5人。





あまりの事に、しばらく考えがまとまりません。

  「“冥土の土産に故宮を見せてやってくれ!”とでも泣きつけば、老人一人ぐらい
   通してくれないかな。その美談をもって日中仲直りとかいいんじゃない?」

  「あるいは、せっかく羽田まで来たんだから、ここでいきなり行き先を北海道に
   変えるのも、豪儀な選択だ」


なんて、かなり低能な妄想が頭をよぎります。



しかし、それにしても、どうすんだよぉこれぇ、、、。







北京旅行2010(その0:とりあえずご報告)

2010-10-13 22:27:10 | 北京2010
Fukunosukeです。



えー!? まさかこの時期に中国ですかー? そりゃないでしょー! 
大丈夫なのー!というヤジが飛んできそうですが、三連休を利用して
北京に行って来ました。

何と、僕にとっては今年4回目の海外旅行です。人生で初めての事態
です。これでもしがないサラリーマンです。そんなことができる身分
じゃありません。年初の香港と今回の北京はhiyokoパパスポンサーの
黄門旅行です。

、、、それにしても、さすがに今回の旅行は、会社に言えず、黙って
行ってしまいました。スミマセン。


まあ、2泊3日ですから、あまり珍しいところには行けませんけれど、
王府井を冷やかしたり、





苦い思い出の人力三輪車を横目で睨みながら、




霧の什刹海をそぞろ歩いたり。




とまあ、その他チラホラという程度です、、、(それじゃあんまりつまらなそうだ)。



おいおい、記事をあげてまいります。