ヒヨコ・イン・ザ・ワールド

Fukunosukeとhiyokoが綴るブログ。バリ島旅行記とスペイン旅行記だったのですが、最近は色々増えました。

四人で1万円、一人1万円。― 五指山と富麗華 ―

2008-09-08 23:10:12 | たべもの 中華 エスニック
Fukunosukeです。


いったい、「1回の食事にかけるべきお金」とは、幾らなら
妥当なのかなあ。この週末、ずいぶん考えさせられました。


僕ら、グルメ評論家でもないくせに、土曜日と日曜日に中華
料理店二軒をはしごするという暴挙に出たんです。




まずは、日曜日のお昼に行った「五指山」から。



実はこのお店、1週間前に元同僚夫婦を連れて初訪問した店なのです。
あんまり気に入ったので、わずか1週間後にベッティーナさん夫妻と再訪。
(プチオフについてはまた後日!)

場所は、世田谷線松陰神社駅を降りて、モヤモヤする商店街の中ほど
にあります。ご覧の通り、店の外観は“あっさり”というか、“まったく
やる気が伝わらない”雰囲気。店内も、4組もお客が入れば満席。


ところがね。侮れないんですよ。




左:豚ハツのクミン炒め。中東っぽいスパイシーな味付け。お酒が進む。
右:ナスの黄唐辛子炒め。柔らかな茄子がスープを含んでふくよか。
  中華料理って、素材がビックリするほど変貌した一皿に出会うことが
  ありますが、まさにそう。



左:芝海老と生のりの黄唐辛子土鍋煮。辛い! でも生のりが辛さを
  和らげるので、どんどん食べちゃう。
右:黒酢の酢豚。少し酸味が強い感じでしたが、柔らかな肉がウマウマ。



左:麻婆豆腐の土鍋飯。辛さよりも山椒の“ピリ”が特徴の味。
右:豚すね肉の蒸し物。迫力の一皿。うまい!



左:海鮮おこげ。おこげ自体が深い味わい。餡もちょうど良い塩加減。
右:椰子肉と黒涼粉ゼリー入りココナツミルク。



1回で全部食べたわけではありませんが、まだまだ他にも色々、とにかく
4人で満タンになるまで飲み食いして1万2千円。前回は、少しお酒が
多くて1万3千円。一人あたり3千円弱で死ぬほど満腹&幸せになれます。

僕は特におこげがお気に入り。1500円のおこげとしては、これまで食べた
おこげの中で間違いなく一番。





さて、その前の晩(土曜日)に行ったのは、麻布の富麗華。

ここはもう鉄板ですね。首相時代は(今も?)小泉さんも贔屓にしていたとか。
五指山とうって変わって、二胡の生演奏まで入る高級店。
hiyokoパパの敬老祝いを兼ねてお食事会。
※ すみません。今写真みたら二胡じゃないや。


この日はコースにしましたが、大皿をドカンとテーブルに置いたりせず、
銘々に取り分けてサーブしてくれます。


左:前菜の焼き物2点とクラゲ。ここの焼き物は美味しい。
右:才巻海老の湯葉巻き揚げ。海老の甘味が存分に活かされています。



左:北京ダック。巻いて出てくるのに、ダックはカリカリ(焦げてるわけじゃ
  ないです)。味噌も甘すぎず上品。
右:フカヒレの醤油煮込み。1万円のコースでは、さすがに“姿煮”は
  無理か。でも、とにかく白湯の美味しさがわかる一品。



左:白身魚の蒸し物。高菜添え。広東風ですね。あ、香港思い出す。
右:豆苗とマコモ茸の炒め。マコモ茸の食感はまるで筍。こういう、
  何でもない炒め物に「美味しい」と思えるのはさすが高級店。



左:点心二種。皮がプリプリしてます。
右:角煮入りチャーハン。ホッとする味。量もちょうど。



タピオカ入りマンゴーミルク。ちょっとすごい色になってしまい
ましたが、なかなか。甘さも酸味もくどくなく、幸せなデザート。



このお店の真髄は、もうちょっと高級なコースで味わうべきかも。
けれど、どの一皿も「どうだ!」といわんばかりの“堂々とした”
味で、素直に恐れ入ります。




ところで、今回の富麗華のコースは一人1万5百円。お酒を飲めば
1万2千円~3千円。


ありゃ、こちらの一人分が、五指山の4人分とほぼおんなじだ。



こんなに値段が違うのに、どっちも満足。どっちもまた行きたい。


不思議。


支払うお金と食事の充足感の関係を、どう捉えたらいいんだろう。


3千円でも1万円でも、栄養的にはそんなに違いはないと思うし、
どっちも美味しいなら3千円でいいじゃないか、、、。


でも1万円のお店にもやっぱり行きたい。いや、行く。3千円の
お店にも、当然また行く。


なんだろう。バカなのかしら。


でもバカでいいや、、、。