Fukunosukeです。
期限切れかけの無料宿泊券があったのでホテルニューオータニに一泊してきました。これまで結婚式に呼ばれて行った程度の経験値。泊まるのは初めてです。
何でしょう。何か、宇宙的な草月流。
メインビルディングは2007年に化粧直しされたようですが、さすがに年季が入ってます。今どきこのいにしえ感は珍しい。
おー。憧れのトゥールダルジャンじゃないですか。しかし入り口のこの雰囲気はなんでしょう。旅行博のパビリオンみたいですが、ホントにこれでいいのでしょうか。
それでも一生に一度は来てみたいです。
ニューオータニには贅沢な日本庭園があります。
都会の真ん中に滝。ラフティングでもやってお金を取ればいいのに。
今回泊ったのは、正確に言うとニューオータニではなく、ホテル・イン・ホテルとして営業しているエグゼクティブ禅。日に6回のフードプレゼンテーションがある専用ラウンジが利用でき、朝食もついています。無料宿泊券はニューオータニのスタンダードクラスだったのですが、2万円でアップグレードできました。これはお得。
チェックインは11階の専用ラウンジで行います。
ラウンジは横に細長く、ずっと奥の突き当りがフードステーション。
部屋はこんな感じです。36平米なので、今時の高級シティホテルとしては激広ではありませんが、窓が広いのは気持ちいいです。
迎賓館や東宮御所を望む立地なので11階とはいえ窓外の景色も素晴らしいです。国立競技場も見えました。
ウェットスペースは1ヶ所に集約。2007年の開業でこうするかー。トイレは別がいいです。お風呂も洗い場が無いタイプなのでちょっと使いにくい。
もちろんいいところも沢山。たまげたのがこれ。ちょうどラウンジでアルコールが提供できない時期だったので、ドラピエのフルボトルが各部屋にサービスでついていました。お金払って飲むと16500円(+サービス)だそうです。これだけでほぼ2万円の元が取れました。
ラウンジで提供されるアフタヌーンティーも部屋に運んでもらえます。ピエールエルメのデニッシュやデザート、ホテル名物のスーパーメロンショートケーキ(ミニ)など全力です。とても食べきれませんでした。グラスシャンパン(もちろんドラピエ)も持ってきてくれたので、冷蔵庫のシャンパンには手を付けませんでした。これでもう2万円超えています。
夕方になるとラウンジのフードプレゼンテーションはオードブルになります。部屋で食べられるように持ち帰り用のボックスがあるので、一通り詰め込めば、これでもう晩御飯が済んでしまいます。白ワインを頼んだらカラフェで持ってきてくれたので(無料)、ドラピエのボトルは家に持ち帰る事にしました。
味はどれも美味しかったです。
部屋で晩酌していると、神宮で野球の試合があったらしく、花火が上がりました。見られてラッキー。完全に儲けた気分です。
いやあ、いいじゃないですか。
朝ごはんは専用ラウンジの他、ホテル内の朝食会場でも無料で食べることができます。
ロビーフロアのSATSUKIを試してみました。
本来ならここは「最強の朝食」と豪語するくらい朝食ブッフェが充実しているそうですが、今はセットメニューのみ。
日曜日の朝8時でこの状態。これは厳しいですねー。
アメリカンブレックファースト。
最近目玉焼きに「料理」としての奥深さを感じてしまうくらいハマってます。
見た目は超地味なお皿ですが、味は流石です。一つ一つ丁寧に調理されていてとっても美味しいです。
オレンジジュースも美味しかった。
クロワッサンも美味しい。これはSATSUKIのパンなのかな。
という、ニューオータニ。
近頃は、ハイエンドホテルといえば大概スモール&ラグジュアリーなので、ニューオータニの様に1000室もある高級ホテルは珍しい方だと思います。しかしこれだけのドンガラだと、施設を維持するだけで大変そう。メンテナンスが行き届いていない所も見受けられました。
けれど、そういうクラシックな世界観を味わえるホテルは今や稀有だし、フード類の味の良さは、銀座の老舗洋食店の様に”これはこれで”と思わせるものがありました。立派な庭などは高層ビルの上層階で営業する最新ホテルが逆立ちしても敵わない魅力です。
自腹でも泊まりたいかと言われると「う〜ん」となりますが、これはこれで貴重だなあと思います。
コロナで厳しそうでしたが、外資グローバルチェーンに負けず、なんとか踏ん張ってもらいたいものです。