SAILIN' SHOES

デジタル一眼、ライカ等でのスナップ写真や、カメラ、音楽、鉄道・車、子育ての日々雑感です。

リトル・フィート物語(WILLIN' the story of LITTLE FEAT)/ Ben Fong-Torres

2021-08-08 | バンド・音楽

リトル・フィート物語(仔細に味わいながら)読了。

リトル・フィートは私が一番好きなバンド。

中学生の時に打ちのめされた。

2枚目のSailin’Shoesがどうしても聴きたくてアルバイトした。

自給250円のトミーの工場でのバイトで10時間働いてSailin’Shoesを買った。

死ぬほど聴いた。

そのバイトで、続けてリトル・フィートを買った。

ウエストコーストの涼し気な音楽とは違った。

もっと南部から吹き付ける熱い風を感じた。

ずっと応援していたが、ヒット曲など無かったし、ヒット曲なんて要らなかった。

熱い暑い中西部の音と、強烈なリズム、インプロビゼーションがあれば良かったし、

時折アコースティックで頭を冷ましてくれるのもよかった。

とにかく他には無いロックだ。

イーグルスもドュービーブラザーズとも違う泥臭いロック。

Grateful Deadとも違う、強烈でガンガン来るリズム隊。

この本の中で、ローウェル・ジョージが165㎝で135キロもあるおデブさんなのに、

その才能に惚れたリンダ・ロンシュタットが彼女だったり、ボニー・レイットも彼女だったり、

リッキー・リー・ジョーンズを発掘して付き合っていたのも知った。

才能と人間のかわいさ、我儘でも憎めない性格がそうさせたのだが、ローウェルと付き合った女性は

皆、有名なミュージシャンになっていったんだなあ。

僕がこれまた大好きだったタワー・オブ・パワーのホーンが大活躍したTime Loves A Heroは

最高のアルバムだったが、ローウェル・ジョージのあくの強さと、ビル・ペインのフュージョン的なアプローチが

両方詰まったアルバムで、バンドの不協和音も感じ始めていた。

1978年のライブアルバム、ウェイティング・フォー・コロンブスまでが黄金期だったろう。

ローウェルが突然、死んでしまったから。

今も生きていたらどうなっていただろう。

でも、生きてるのは考えられないのが彼でもある。

まさにTime Loves A Heroなんだ。

私は彼らが好きすぎてブログを始めた時は名前をSailin’Shoesにしたぐらいだ。

今でも毎日のように聴いているのだ。

最高の本を出してくれて感謝だ。

リトル・フィート・ファンにだけお勧めの本。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

400ページを超える大作。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このバンド関係図が超すぐれもの。

トイレの壁に貼っておきたいぐらい。

 

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 東京メトロ18000系、本日営業... | トップ | 1800系カラーリング「りょう... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

バンド・音楽」カテゴリの最新記事