最近、日本で車が売れない話題が多い。
多くの理由は維持費がかかりすぎる、車が高い、というこのようだが、
再三にわたってここに書いているように、魅力的な車が減ったというのも大きな理由だろう。
欲しいと思えば維持費や車の値段を無視してでも欲しくなるのが人間だ。
まさか環境に配慮して電車しか使わない。という人間もまだまだ極少数だろう。
私が小学生だった1970年前後には魅力的な車が多かった。
日本にも、アメリカにも、ヨーロッパにも。
それぞれが別の意味で素敵な車を出していた。
その多感な頃に、映画「バニシングポイント」を見てしまった。
ダッジ・チャレンジャーがアメリカ西部を爆走するのだが、主演のバリー・ニューマンがいい味を出していたし、音楽もデラニー&ボニーや、マウンテン、ジェリー・リード、ジミー・ウォーカー、キム&デイヴといったミュージシャンで、その後の私の音楽趣味を決定的なものにしてしまった。
勿論、サウンドトラックLPも入手したし、大学ではアメリカ民謡研究会(カントリーやブルーグラスを中心としたアメリカ音楽のクラブ)に入った。
さてそんな私なので、免許を取って最初に乗った車はフォード・マスタングⅡだった。父親が買ったのだが、私と同じような映画を観て、同じような音楽も聴いていたから、必然的にそうなったのかもしれないが、巷にも多くのマスタングが走っていたのも事実。アメ車は特段珍しいものでもなかったのだ。
当時の写真が即座に出てこないのが残念だが、見つけたら掲載しようと思う。
そのマスタングだが、とにかくバニシングポイントを観た私だ。
夜中に田舎道を100キロ以上でぶっ飛ばし、路面凍結により盛大なスピン。
ほぼその速度で、崖に衝突。
奇跡的に命は助かったのだが、車は全損廃車。
スピードが速すぎて、ナンバープレートも見つからず、廃車に手こずった記憶がある。
父親はすこし怒ったが、私がまったく無事であったので、それで許された。
その後、車が好きで、外車を売る会社に就職までしてしまった。
頭の中はいつも車でいっぱいだった。
今はそんなに風に惚れる車がないのが残念、もしくは幸いなのかもしれない。
2005年に初代をイメージして復活したマスタング。
素直にカッコイイと思う。
70年頃のアメリカの匂いがするデザインである。
プリムス・ロードランナー
最近は一部のマニアの間では大いにアメ車ブームである。
しかしこれとて趣味の世界での話し。
世間を席巻するようなものではない。
このロードランナーの時代は、素敵なアメ車がたくさんいた。
先ほどのバニシングポイントに登場するダッジ・チャレンジャーもその時代だ。
無闇に大きな2ドアのクーペというスタイルが基本である。
日曜に見た現在のスーパーカーだ。
実はまったく興味を持たない。
長男は興奮していたが。
日曜に友人のプジョーに乗っていた時に追い抜いていったMGB。
この車なら現実味を帯びてくる。
寒いのは相当辛いが・・・
SONY α100、タムロンA09