ヒカシューは超メジャーなバンドだった。
TVではいつも見れたし、音楽雑誌では見ない月は無いほどだった。
当時はテクノポップと呼ばれていた。
1978年ぐらいにデビューだ。
70年代というのは本当にいろんな音楽が次々に現れたのだ。
きっとその頃はアメリカンロックに心酔していたので、テクノポップは聴かなかった。
でもヒカシューは耳に入ってきた。
それぐらいメジャーだったのだ。
大学時代の音楽サークルではテクノ系をやってるバンドも多かった。
フュージョンバンドもあったし、TOTOなどもあったし、ニューミュージックもあったし、
もういろいろだったのだ。
自分はGratefuldeadをやっていたから、変わり種だ。
ヒカシューは巻上公一を中心にしたフリーミュージックのバンドだ。
ピコピコサウンドは初期であって、その後はもっと自由な音楽になっている。
ラママではよくライブしているのは知っていた。
でも行ったことは無かった。
昔のテクノポップのイメージを持っていたからだ。
しかし、今回のライブで既成概念は全て吹き飛んだ。
とんでも無いテクニックのアシッドジャズ、フリージャズ、プログレッシブロックが融合したような感じで、
爆音とキメキメのエネルギッシュなサウンドに驚くほかは無かった。
これは聴いてこなかったことが大きな損失である。
初期のイメージを引きずっていたことに反省せざるを得ない。
ヒカシューはライブバンドだ。見るべきバンドだ。
梅津和時との活動も多かったようだし、やはりフリージャズっぽい活動も多かったのだろうか。
現在のバンドは、
巻上公一(まきがみ こういち) - ボーカル、テルミン、口琴、コルネット、ベース
三田超人(みた フリーマン) - ギター、ボーカル、サンプラー
坂出雅海(さかいで まさみ) - ベース、ラップトップ
清水一登(しみず かずと) - ピアノ、バスクラリネット
佐藤正治(さとう まさはる) - パーカッション、ドラムス、エフェクトボイス
とのことだが、すごいテクニックの人たちで、軟な音じゃあない。
ジャズ、フュージョン、ハードロックやプログレを聴いてきた人も大いに楽しめる。
イメージは捨てた方がイイ。
巻上さんはいろんな楽器をやる。
勿論、ヴォーカルが中心だが、トランペットやテルミンもやる。
多才だ。
キメキメのドラム。
すごい。
ライブをまた見たいと思った。
実にすごい。
まさかヒカシューがこんなにキメキメだとは想像していなかったのだ。
ああ、大きな損失。
SONY NEX-6、 16-50mm F/3.5-5.6/PZ OSS