昨晩も会社を出るのは遅かったのだが、それでもまだ12時までに帰宅できる時間だったので、すこし遠回りをして帰ろうと思った。
会社を出たが、まずは右か、左か・・・しばし迷った。
そこで考えた。
会社から改札までは1分だが、改札から出て、どこかへ行く人もまだ居る。
飲み屋街がある関係で、まだ改札から外へ出てくる人も居るのだ。
ほとんどが2次会へ向うといった風情だ。
赤い顔で、ニコニコして大きな声で話しながら複数で出てくるのだ。
こっちは飲みにも行けず、毎晩終電まで働いてるのに!ばか者メ!
と思ったりもする。(本当は飲みに行きたいのだが。)
そんななか、すたこらサッサと一人の女性が酔っ払いを追い越して行く。
場所と時間にそぐわないぐらい、真っ直ぐな姿勢と足取りだ。
そうだ、この女性の行き先から写真を撮り始めるというのはどうだろう?
私の意志に関係なく、どこかまで行き、そこで終点になったら、そこから
撮影のスタートというのは、ミステリートレインのようではないか。
勿論、人間の尾行をするのが目的ではないから、ずっと離れて歩けばよい。
探偵だと思われても困る。
どうせ50mで終点だろう。
しかしものすごい勢いで歩くのだ。
見失なわないようにするのがやっとだ。
裏通りを時速6キロほどで歩く。
結局は1キロも行っただろうか。
その女性は、結局は料理屋の暖簾の奥に消えていった。
まさかの2次会に遅れたの図。だったか、もしくは料理屋を
閉めるためなのか。
さて、私が連れ去られた!?場所は、随分と離れた地名だった。
まずは、その付近を撮った。
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道は広いが誰も歩いていない。
そんな寂しい場所だった。
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車も人も通らないので、道路にカメラを置いて、適当に撮ってみた。
私の頭の中には東京の地図はインプットされているので、
次なる移動ルートを頭に描き、裏道を歩いて行った。
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柳と古い建物を撮っていると、画面に黄色い服の女性が自転車で
横切った。
それに気を取られてぶれそうになった。
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しばらく行くと、大きな川に出合った。
隅田川だった。
橋の名前は両国橋。
驚いた。私のイメージとはまるで正反対の方向に来ている。
ぐるっと大回りをしていつの間にか、反転させられていたようだ。
どうやら狐につままれたらしい。
絶対に自信のある私の頭の中のGPSがどうにかなったらしい。
ついて行ったあの人は、狐だったかもしれない。
何とその料理屋さんの隣にはお稲荷さんがあったのだ!
どうりで歩くのが速いわけである。
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隅田川をゆっくり眺めてみる。
夜風に吹かれているうちに私のGPSは正常に戻った。
この先の大きな交差点を左折すれば両国駅だ。
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ふと上を見上げると、金色のブタが笑っていた。(笑)
SONY α100、AF24mm/F2.8(初期)
会社を出たが、まずは右か、左か・・・しばし迷った。
そこで考えた。
会社から改札までは1分だが、改札から出て、どこかへ行く人もまだ居る。
飲み屋街がある関係で、まだ改札から外へ出てくる人も居るのだ。
ほとんどが2次会へ向うといった風情だ。
赤い顔で、ニコニコして大きな声で話しながら複数で出てくるのだ。
こっちは飲みにも行けず、毎晩終電まで働いてるのに!ばか者メ!
と思ったりもする。(本当は飲みに行きたいのだが。)
そんななか、すたこらサッサと一人の女性が酔っ払いを追い越して行く。
場所と時間にそぐわないぐらい、真っ直ぐな姿勢と足取りだ。
そうだ、この女性の行き先から写真を撮り始めるというのはどうだろう?
私の意志に関係なく、どこかまで行き、そこで終点になったら、そこから
撮影のスタートというのは、ミステリートレインのようではないか。
勿論、人間の尾行をするのが目的ではないから、ずっと離れて歩けばよい。
探偵だと思われても困る。
どうせ50mで終点だろう。
しかしものすごい勢いで歩くのだ。
見失なわないようにするのがやっとだ。
裏通りを時速6キロほどで歩く。
結局は1キロも行っただろうか。
その女性は、結局は料理屋の暖簾の奥に消えていった。
まさかの2次会に遅れたの図。だったか、もしくは料理屋を
閉めるためなのか。
さて、私が連れ去られた!?場所は、随分と離れた地名だった。
まずは、その付近を撮った。
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道は広いが誰も歩いていない。
そんな寂しい場所だった。
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車も人も通らないので、道路にカメラを置いて、適当に撮ってみた。
私の頭の中には東京の地図はインプットされているので、
次なる移動ルートを頭に描き、裏道を歩いて行った。
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柳と古い建物を撮っていると、画面に黄色い服の女性が自転車で
横切った。
それに気を取られてぶれそうになった。
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しばらく行くと、大きな川に出合った。
隅田川だった。
橋の名前は両国橋。
驚いた。私のイメージとはまるで正反対の方向に来ている。
ぐるっと大回りをしていつの間にか、反転させられていたようだ。
どうやら狐につままれたらしい。
絶対に自信のある私の頭の中のGPSがどうにかなったらしい。
ついて行ったあの人は、狐だったかもしれない。
何とその料理屋さんの隣にはお稲荷さんがあったのだ!
どうりで歩くのが速いわけである。
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隅田川をゆっくり眺めてみる。
夜風に吹かれているうちに私のGPSは正常に戻った。
この先の大きな交差点を左折すれば両国駅だ。
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ふと上を見上げると、金色のブタが笑っていた。(笑)
SONY α100、AF24mm/F2.8(初期)