20年以上も前にTVで観た映画「巴里のアメリカ人」、物語は裏覚え、そんなに面白かった印象は無かったが、昨日見て驚いた。(ほどの佳作だった)
ジーン・ケリーのミュージカルと言えば「雨に唄えば」の印象が非常に強いが、この映画もなかなかのもの、彼のタップ・ダンスを見せるだけに作られた様な映画で、音楽も見事なら、舞台演出もす晴らしい。
主人公以外(の群衆)がすべて静止した状態で、ひたすら踊りまくるシーンが多用されているが、CGや特殊撮影は一切無し、すべては役者さん達がそれを演じている。やすでのCGですぐごまかす最近の邦画は是非実写の魅力を再確認してほしい。
音楽も素晴らしい、と言うか大御所ガシューインが担当しているからクラシックとジャズが融合した様な音楽でマッコト心地よい。
でもジーン・ケリーが画学生というのはどうか?とか陳腐なラブストーリが本筋であるとかいろいろと欠点も感じるが、映画としてまとまった結果はスゴイ。
(このメインテーマは大昔のTV番組「シャボン玉ホリデー」のエンディングに使われていた、と思う。)
巴里のアメリカ人
いつから古いミュージカルが好きになったか忘れたが、多分随分昔にNHK-BSが放送してくれたおかげだろうと思う。
「雨に唄えば」「ハロードーリ」「マイ・フェアレディ」「ショー・ボート」そして「巴里のアメリカ人」 、「ウェストサイド・ストーリ」はそれほど好きでない。