録ダメした映画「アフリカの女王」を予備知識も何もなしに観たらこれが大当たり、始めから終わりまで緊張の連続で凄く得した気分。
スタンダード・サイズでフルカラー、時代を感じさせる造りながら、ハンフリ・ボガードとキャサリン・ヘップバーンの二人芝居でほとんどが進行し、それがとても良い。
うまい役者はそれだけでも絵になるものだが、それに激流下りとかドイツ軍からの逃避行とか最後の最後まで目の離せない展開が続く。海洋冒険談の様でもある。
こういうのに行き逢うとまだまだ知らない世界があるということを実感するしそれがありがたい。
<内容>
第一次世界大戦勃発直後のアフリカ東部(ドイツ領)で蒸気船の運送稼業のボガードと宣教師の妹のローズが、オンボロ蒸気エンジンのボートで、苦難の末に(途中ドイツの要塞付近を通過したり激流に流されたりして)川を下って海に出て、ドイツの砲艦を撃沈するというお話。
(ただそこはかなりひねりを聞かせた進行と最後で、これほど単純ではないけれども。)
いまさらながら何でもこなすハンフリ・ボガードと言う役者は凄い!と思う。
The African Queen (1951)